2016年にカジノ法案が成立し、日本でもカジノが解禁されるというニュースが報道されていました。しかし、コロナウイルスの影響もあり、近頃あまりカジノの話題を聞かなくなっています。
カジノはいつできるのだろうと疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
この記事では日本のカジノの開業時期や予定地などについて紹介します。
- 日本におけるカジノの開業予定
- カジノが建設される場所
- 有力候補の大阪と長崎について
- 日本人がカジノを利用する際の制限と料金
この記事を読むことで、日本にどのようなカジノができるかについてわかります。ぜひ、最後までご覧ください!
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日本のカジノはIR内に建設される
日本のカジノは単体で建てられるわけではなく、統合型リゾート(IR)内に建設されます。
IRとはカジノの他にホテルや会議室、映画館、ショッピングモール、レストラン、プール、温泉などを併設した複合施設のことです。
そのため、IRはギャンブル好きだけではなく、大人や子供など幅広い世代が集まることを想定しています。
また2016年に成立した「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」、通称カジノ法案によると、IRの目的は観光客を呼び込み、経済の活性化を促すこととしています。
日本でのカジノ開業は2020年代後半
日本のカジノは2020年代後半に開業されるのではと言われています。
2016年カジノ法案が成立し、各自治体がIR誘致に名乗りを上げるなど、以前は2025年ごろに開業できると予測されていました。
しかし、新型コロナウイルスの影響で開業が遅れています。
日本でカジノができる場所は大阪と長崎が有力
日本でIRが建設され、カジノで遊べる可能性が高い場所について紹介します。
IRの誘致場所
IR誘致の有力候補は大阪と長崎です。横浜や和歌山も名前が上がっていましたが、その後撤退しました。
横浜に関しては、2021年8月にカジノに反対する市長が当選したことで誘致がなくなりました。和歌山は2022年4月の県議会で否決されたため、候補から外れています。
IRの建設に必要な「IR区域認定申請」を行ったのも大阪と長崎だけであるため、建設される可能性は高くなっています。
今のところこの2県のみが有力候補としてあがっていますが、カジノ法案によって定められたカジノ数の上限は3ヶ所であるので、もう一つどこかに建設されるかもしれません。
大阪の建設予定地は夢洲
1つ目の候補地である大阪では、夢洲(ゆめしま)に建設される予定です。夢洲の特徴やどのようなIRが建設されるかについて解説します。
人工島「夢洲」
大阪府・大阪市はかねてからIR誘致に動いていた自治体で、建設予定地は大阪市此花区にある人工島の夢洲を予定しています。夢洲は2025年の大阪万博の開催場所でもあります。
1970年代にごみ処理施設として使うために埋め立てが始まり、1983年には「国際情報都市」をつくる計画がありましたが、バブル崩壊の影響でなくなりました。
その後2008年にはオリンピックを招致し、夢洲を選手村として活用する計画も立てられましたが、再び失敗するなど大阪の「負の遺産」として扱われています。
そのため、今回のIR建設の動きは長年使われていなかった土地を有効活用するいい機会となりました。
IR施設
出典:大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業(提案概要)
ラスベガスに拠点があるIR運営グループ「MGMリゾーツ・インターナショナル」と国内大手企業の「オリックス株式会社」が事業者として、建設を進めていきます。
島の北側49ヘクタールがIRの建設予定地です。
初期投資額は1兆800億円で、収容人数6,000人以上のホールや客室数約2,500の国内最大級のホテル、カジノ、劇場、美術館、レストランの建設を予定しています。
カジノエリアは約6.1万平方メートルと約11,000人を収容できる広さを誇り、テーブルゲーム470台、スロットマシンなどの電子ゲーム6,400台が設置される見込みです。
開業予定は2029年
IRは2029年秋~冬ごろに開業を目指しています。
当初は2025年の大阪万博とともにIRで経済の活性化をしようという目論みでしたが、コロナウイルスによって予定が遅れてしまいました。
長崎の候補地はハウステンボス
出典:ハウステンボス公式サイト
長崎県も大阪と同様に、早い段階からIR誘致を表明していました。建設予定地のハウステンボスがどのような場所であるかと、IRの完成イメージを確認しましょう。
ハウステンボス
長崎で人口が2番目に多い都市の佐世保市にあるハウステンボスの一部にIRが建設される予定です。
ハウステンボスは日本一広いテーマパークであり、敷地面積はディズニーリゾートの約1.5倍の広さです。
風車やレンガ造りの建物など、まるでヨーロッパのような空間で花やイルミネーション、アトラクションを楽しめます。
IR
長崎のIRにおけるコンセプトは「モダンジャパン(西洋文化と東洋文化の融合)」です。
主に以下の4つのゾーンに分けられます。
- 近未来ゾーン:カジノタワーやホテルなど
- ウィーン街区ゾーン:オーストリアの伝統的な建物
- 和のゾーン:庭園など伝統的な和の物が配置される
- ゲートゾーン:車やバスの受け入れ、ロープウェーなど
運営事業予定者のカジノオーストリアインターナショナルはオーストリアの会社です。
そのため、長崎の文化にオースリアを融合させたIRの建設を目指しています。
カジノはヨーロッパ風の建物になる可能性が高く、1万8106平方メートルのカジノエリアにゲーミングテーブル400台、スロットマシン3,000台の設置が計画されています。
開業予定は最短で2027年
国からの認可が降りれば2023年に着工し、開業は最短で2027年度中に予定しています。
長崎が日本初のIRとなる可能性が高いですね。
日本人が入場規制されるのはギャンブル依存症対策
日本でカジノが遊べることへの期待が高まっていますが、日本人には入場回数や料金など規制があります。
このように規制されるのは、ギャンブル依存症への対策のためです。ギャンブル依存症とは、ギャンブルをやめたくてもやめられない状態のことをいい、WHOにおいて「病的賭博」という名称で認められています。
その対策のため日本では2018年に「ギャンブル等依存症対策基本法」が成立し、ギャンブルへの依存を防ぐ動きが活発になっています。
パチンコや競馬、競艇などカジノ以外のギャンブルにも対策が講じられていく予定です。
日本人がカジノを利用する際の制限と料金
ギャンブル依存症を防ぐために、日本人がカジノを利用する場合には制限が設けられています。どのような制限があるかを解説します。
利用は週3回、月に10回まで
日本人と日本在住の外国人のカジノの利用は週に3回、月に10回までです。厳密に言うと7日間で3回、28日間で10回までと決められています。
カジノへの入場にはマイナンバーの提示や顔認証が導入される予定であるため、利用回数は厳密に確認されます。
入場料は6,000円
日本人や在日外国人はカジノの入場料として6,000円取られます。一方で、外国人観光客の入場料は無料です。
他国でも自国民が入場料が取られることがあります。日本のカジノはシンガポールのIR「マリーナベイ・サンズ」をモデルとしていることもあり、シンガポールのカジノのように入場料を課しているようです。
ちなみにアメリカやマカオ、フィリピンのカジノは無料ですが、韓国は「江原ランド」というカジノ以外はそもそも入場が禁止されています。
支払い方法は現金のみ
カジノで使用するチップは、現金でのみ購入可能です。
クレジットカードは使用できない上に、カジノ施設内へのATMの設置も禁止されます。このように、ギャンブル依存症を防ぐ対策が徹底されています。
オンラインカジノなら制限なく遊べる
日本でカジノがオープンしたとしても、入場回数の制限や入場料として6,000円かかるといったデメリットがあることがわかりました。
そこでおすすめなのがオンラインカジノです。オンラインカジノとは、ネット上で遊べるカジノのことです。
オンラインカジノであれば、利用回数の制限や、登録料もいらずに楽しめます。お得なウェルカムボーナスもあるため、試しにプレイしてみてください。
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日本のカジノについてよくある質問
日本でカジノが禁止されてきたのはなぜ?
カジノが日本で禁止されているのはギャンブル依存によって労働意欲がなくなりることを防ぐためです。
労働者が少なくなることで、日本社会の成長が削がれることを危惧しています。
そのため日本では刑法第185条・186条で賭博行為が禁止されています。
IR以外でカジノが遊べるところは?
日本ではアミューズメントカジノかオンラインカジノでカジノゲームが遊べます。
アミューズメントカジノとは、換金できないカジノ施設のことで、全国で150店舗以上あります。現金をチップに交換することで、ルーレットやバカラ、ブラックジャックなどのカジノゲームが遊べますよ。
しかし、獲得したチップを現金に交換できないため、儲けることはできません。
そのため、カジノで稼ぎたい人はオンラインカジノがおすすめです。オンラインカジノはネット上のカジノであるため気軽に遊べるだけでなく、自分の銀行口座に出金もできます。
日本のカジノについてのまとめ
この記事では日本のカジノについて紹介しました。
- 日本のカジノは統合型リゾート(IR)という複合施設にできる
- カジノの開業は2020年代後半の予定
- 大阪の「夢洲」と長崎の「ハウステンボス」でIRが建設される可能性が高い
- ギャンブル依存症対策のために日本人には利用制限がある
- 日本人の利用は週に3回、月10回まで
- 日本人の入場料は6,000円
- 日本人の支払いは現金のみ
- オンラインカジノなら制限なく遊べる
新型コロナウイルスによる遅れはありますが、いよいよ日本でもカジノで遊べるときが近づいてきました。
どのような施設を有したIRが建設されるのかを楽しみに待ちましょう。開業までまだ時間はあるため、それまでオンラインカジノで腕を磨いてみてもいいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!