ポンツーンはブラックジャックから派生したトランプゲームです。しかし、マイナーなゲームであるためルールがわからない人も多いことでしょう。
この記事では、ポンツーンについて以下の内容を紹介します。
- ポンツーンのルール
- ポンツーンの流れ
- ポンツーンとブラックジャックの違い
- ポンツーンの攻略方法
この記事を読むことでブラックジャックにはないポンツーンのおもしろさがわかりますので、最後までご覧になってください!
ポンツーンはイギリス版ブラックジャック
ポンツーンはイギリス版ブラックジャックといわれるなど、ブラックジャックに似ているトランプゲームです。基本ルールはブラックジャックと同じで、カードの合計が21に近い方が勝利します。
ポンツーンとブラックジャックは同じようなゲームですが、ディーラーのカードは全て裏向きとなるなどポンツーンならではのルールもあります。
またアクションの使える条件がブラックジャックよりも自由であるため、より攻撃的にプレイできますよ。
ポンツーンのルール
ポンツーンのルールを項目ごとに紹介します。ブラックジャックとほとんど同じですが、異なる点もあるためしっかり確認しましょう。
ポンツーンのカウント方法
カードのカウント方法はブラックジャックと同じであるため、ブラックジャックをプレイしたことがある場合は覚える必要がありません。
数え方は次のとおりです。
- 2〜9:そのままの数字
- 10、J、Q、K:10
- Aは:1または11
ポンツーンのアクション
ポンツーンにはブラックジャックと同じ効果を持つアクションがありますが、それぞれ呼び方が異なります。
アクション | 内容 |
ツイスト | カードを1枚引くこと。 5枚になるまで引ける。 |
スティック | カードは引かずにハンドを確定させる。 |
バイ | ベット額を倍にしてカードを1枚引くこと。 4枚以下であればいつでも可能。 |
スプリット | 最初の2枚が同じ数字だったときに、 スタート時と同額をベットすることで別々のハンドにできる。 2回までスプリット可能であるため、最大で3つのハンドを持てる。 |
スプリットはブラックジャックと共通ですが、その他のアクションは呼び方が違います。それでも、内容は同じであるためすぐに覚えられることでしょう。
ポンツーンの役
ポンツーンには次のように2つの役があります。
役 | 成立条件 | 例 |
ポーンツーン | 最初に配られた2枚のカードの合計が21 | AとK |
ファイブカードトリック | バーストせずにカードを5枚を引く | 2、3、4、4、7 |
ポンツーンという役は、ブラックジャックでいうところの「ナチュラルブラックジャック」と同じ役です。
同点だとディーラーの勝ちとなるため、ポンツーンが成立した時点でディーラーが勝利します。
ファイブカードトリックはバーストしていなければ、どの数字でも問題ありません。数字が小さいカードが出てきた場合は、ファイブカードトリックを狙うチャンスです。
ポンツーンの配当
勝利したときの配当は以下のとおりです。
勝ち方 | 配当 |
通常 | 2倍 |
ポンツーン | 2.5〜3倍 |
ファイブカードトリック | 2.5〜3倍 |
ポンツーンやファイブカードトリックといった役で勝利した場合は、通常の勝利よりも配当が多くなります。配当はカジノによってバラつきがあるため、よく確認しておきましょう。
ポンツーンの流れ
ポンツーンがどのように進行していくかを見ていきましょう。
①ベットする
②ディラーには裏向きでプレイヤーに表向きで2枚ずつカードが配られる
③プレイヤーのアクション
④ディーラーのカードをオープン
⑤ディーラーのアクション
⑥21に近い方が勝利
ポンツーンでは、ディーラーのカードは2枚とも裏向きで配られます。
アクションが使える条件の違いなどはありますが、基本的にはブラックジャックと同じような流れでゲームが進んでいきます。
ポンツーンとブラックジャックの9つの違い
ポンツーンとブラックジャックは似ているゲームですが以下のように9つの違いがあります。
①ディーラーのカードは全て裏向き
②アクション・役の呼び方
③プレイヤーは15点未満で必ずカードを引く
④ディーラーは16以下とソフト17で必ずカードを引く
⑤ファイブカードトリックがある
⑥点数が同じだとディーラーの勝ち
⑦アクションが使いやすい
⑧10のカードを使用しないことがある
⑨配当が高い
それでは順番に解説します。
①ディーラーのカードは全て裏向き
ブラックジャックでは、ディーラーへ最初に配られる2枚のカードのうち1枚は表向きです。一方でポンツーンは全て裏向きで配られます。
ディーラーの手が一切わからずに進行するため、これはプレイヤーにとって少し不利なルールですね。
②アクション・役の呼び方
同じ意味を持つアクションや役の呼び方が異なります。詳細は次のとおりです。
ポンツーン | ブラックジャック | 内容 |
ツイスト | ヒット | カードを1枚引くこと。 |
スティック | スタンド | カードは引かずにハンドを確定させる。 |
バイ | ダブルダウン | ベット額を倍にしてカードを1枚引くこと。 |
ポーンツーン | ナチュラルブラックジャック | 最初の2枚が同じ数字だったときに、 スタート時と同額をベットすることで別々のハンドにできる。 |
このように呼び方が違うため、間違えないように気をつけましょう。
③プレイヤーは14点未満で必ずカードを引く
プレイヤーはハンドの合計が14点未満の場合、必ずカードを引かなければなりません。ブラックジャックにはないルールであり、バーストする確率が上がります。
④ディーラーは16以下とソフト17で必ずカードを引く
ディーラーは、ハンドが16以下またはソフト17の場合は必ずカードを引かなければなりません。
16以下で引かなければならないのは、ブラックジャックと同じですが、ソフト17で引くのはポンツーンならではのルールです。
- ソフトハンド:Aを含むカードの組み合わせで、Aを11とカウントしてもバーストしない状態
- ソフト17:ソフトハンドでの合計値が17になるカードの組み合わせのこと
またソフト17以外の17以上のハンドであった場合は、必ずスティックを選ぶ必要があります。
⑤ファイブカードトリックがある
ポンツーンでは、バーストせず5枚を引けた場合にファイブカードトリックが成立します。
バーストしていなければどんな数字でもいいため、数字の小さいカードでもファイブカードトリックで勝てるチャンスです。
ブラックジャックでもファイブカードチャーリーという、同じような役が採用されることがあります。
⑥点数が同じだとディーラーの勝ち
ブラックジャックでは点数が同じだと引き分けになりますが、ポンツーンではディーラーが勝利します。そのため、同点の場合はベット額も戻ってきません。
ディーラーがポンツーンであった場合は、プレイヤーのアクションは行われずにゲームが終了します。
⑦アクションが使いやすい
ポンツーンはブラックジャックよりもアクションの使用条件が緩く、使いやすくなっています。ブラックジャックでは使えないタイミングで行えるポンツーンのアクションは以下のとおりです。
- スプリットが2回できる
- Aのスプリット後にツイストやバイが可能
- バイした後にツイストできる
このようにアクションを活用しやすいのが、ポンツーンが攻撃的なゲームと言われる理由です。
⑧10のカードを使用しないことがある
ポンツーンではカジノによって10を使用しないことがあり、その場合は合計48枚のカードでプレイすることとなります。
10がないことでバーストリスクの軽減や、ファイブカードトリックが狙いやすいといったメリットが生まれます。
⑨配当が高い
ポンツーンは、役で勝利したときの配当がブラックジャックよりも高くなっています。配当は次のとおりです。
勝ち方 | ポンツーン | ブラックジャック |
通常 | 2倍 | 2倍 |
ポンツーン(ナチュラルブラックジャック) | 2.5〜3倍 | 2.5倍 |
ファイブカードトリック(ファイブカードチャーリー) | 2.5〜3倍 | 2倍 |
このようにポンツーンでは役で勝利すると、ベット額の3倍もの配当がもらえます。ただし、役で勝っても2.5倍までとしているカジノもありますので注意しましょう。
覚えておきたいポンツーンの攻略法
ポンツーンでは、ブラックジャックと同じ攻略法を使えます。どのような方法があるか確認していきましょう。
次のカードが10だと想定
ポンツーンでは、ディーラーのカードを10だと想定して、アクションすることをおすすめします。
なぜなら、10、J、Q、Kの4種類が10としてカウントされるため、他の数字よりも10が来る確率が高いからです。
何も引いていない状態で5が来る確率は約7%ですが、10とカウントされるカードが来る確率は約30%にもなります。
このように3割の確率で10とカウントするカードがくるため、10が引かれていると思ってアクションを選択しておくといいですね。
マーチンゲール法
マーチンゲール法とは「ゲームに負けたら、次のゲームでは賭け金を倍にする」という有名な方法です。
倍額を賭けていくため、負けが込んでいようと1回の勝利で取り戻せるメリットがあります。資金さえ尽きなければ、理論上負けることはありません。
ただし、負けがあまりにも続いた場合に掛け金が膨大になるリスクがあるため、いくらまで使っていいか事前に決めるのが得策です。
グッドマン法
グッドマン法は「勝つ度に1→2→3→5」と賭け金の比率を増やしていく方法です。その賭け方から「1235法」とも呼ばれています。
グッドマン法では、先述のマーチンゲール法とは逆に勝利したときにしか賭け金を増やしません。したがって、連敗でマイナスが大きくなるリスクを取らず、コツコツ稼げる戦法です。
リスクをあまり取りたくない人には、おすすめの攻略法です。
ポンツーンのまとめ
この記事では、ポンツーンのルールやブラックジャックとの違いについて解説しました。
- ポンツーンとブラックジャックのルールはほとんど同じ
- ディーラーのカードは裏向きで配られる
- アクションの呼び方がブラックジャックと異なる
- ハンド5枚でファイブカードトリックという役が成立
- プレイヤーは14点未満では必ずカードを引く
- ディーラーは16点以下とソフト17では必ずカードを引く
- 点数が同じだとディーラーの勝ち
- 役で勝ったときの配当がブラックジャックよりも高い
- ポンツーンはアクションの自由度が高く攻撃的なゲーム
ポンツーンはブラックジャックと似ているため、すぐにルールを覚えられるゲームです。またアクションが使いやすいこともあり、仕掛ける選択肢が幅広くなっています。
この記事で紹介した攻略方を活かしてポンツーンで遊んでみてください。最後までご覧いただきありがとうございました!