ブラフを効果的に使うコツが知りたい!
ポーカーにおいてブラフは勝つためには欠かせないテクニックです。
強いハンドだけプレーしていたら運ゲーになってしまいますし、相手にもハンドが読まれやすいです。
自分のハンドレンジにブラフを程よく混ぜることで、相手にハンドを読まれにくくなり、戦いにくい相手になることができます。
世界で勝ち続けているプレーヤーは必ずブラフを効果的に使っています。例としてよく出ているのがTom Dwan (トム・ドワン)です。
彼はアグレッシブなプレースタイルと度胸のあるブラフで世界のポーカーファンを魅了してきました。
トムドワンについて詳しく知りたい方は▼
この記事ではより勝てるプレーヤーにステップアップするために、ブラフへの理解度を高める内容を詳しく解説します。
- ブラフの意味
- ブラフに必要なテクニック
- ブラフの例
- ポーカープロのブラフ
- ブラフキャッチの意味とコツ
- ポーカーでブラフするときの注意点
ポーカーのブラフはとても大事なスキルなので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
ポーカーのブラフってどういう意味
ブラフは直訳すると「嘘」という意味になります。よく洋画でも「カマをかけてる」「虚勢をはってる」といった意味で使わています。
ポーカーにおいても一緒で、「強いハンドを持っている」と見せかけて、「相手を勝負から降ろす」行為を指します。
ポーカーでブラフを使うことのメリット
ポーカーはブラフなしでは勝てないです。
ただ逆に言えば、ブラフをうまく使いこなすことで長期的に大きな利益を生んでくれるスキルになります。
ポーカーでブラフを使うことのメリットは主に2つ。
- 強いハンドが来なくても利益が出せる
- 相手にハンドレンジが読まれなくなる
それぞれ解説していきます。
強いハンドが来なくても利益が出せる
ポーカーはお互いのハンドがわからない状態でお金をかけて、最後に役の強さを競うゲームです。
しかし、プレーの途中で相手を降ろしてしまえば無条件でポットを勝ち取ることができます。
相手にハンドレンジが読まれにくくなる
強いハンドが来たときだけベットしていたら、自分のハンドが相手に読まれやすくなってしまいます。
バランスよく弱いハンドでも強く打ったりして、ブラフを織り交ぜることで自分のハンドが読まれにくくなります。
ブラフを混ぜることで、強いハンドで大きく勝てるようになりますよ。
ポーカーのブラフの種類
長年研究され続けてきたポーカー。そんなポーカーで勝つためには欠かせないのがブラフです。
そんなブラフにはいくつか種類があります。ここでは、ポーカーのブラフの種類を2つに分けて紹介します。
- エア (ブタ)ブラフ
- セミブラフ
それぞれの種類によって、使うシチュエーションやテクニックが変わってきます。
まずは種類を理解するところから始めましょう。
ポーカーのブラフの種類1. エア (ブタ) ブラフ
エアブラフ (air bluff) とは、その名の通りエア (空気) でブラフをすること。
空気とは100%相手に負けているハンドのことを指します。
上記の画像の例では2♠3♣といったスタートでは1番弱いハンド (ブタ) で4betブラフをしています。
2♠3♣で勝てるハンドはないので、完全なエアブラフです。
結果見事ブラフは成功して、$24の利益を得ることができました。
ポーカーのブラフの種類2. セミブラフ
セミブラフ (semi bluff) とは、現時点では負けているハンドですが、まだ次に落ちるカードによっては大きく化けるハンドでブラフすることを指します。
上記の例ですと、我々のハンドはK♠8♠と現時点ではただのハイカードのブタです。
しかし、ボードのJ♠Q♠9♥とだいぶ絡んでおり、ストレートとフラッシュドローになります。
outs (アウツ) はスペード9枚と3枚の10 (10♠を除く) でトータルの11枚です。仮に相手がAQのようなハンドならKが3枚増えて14枚になります。その場合、現時点での勝率は約35%です。
そこがブラフを使うタイミングに繋がってきます。
多くの場合、相手がこの時点で4倍のレイズにコールできるハンドは限られています。
- ツーペア・セット (スリーカード) ・またはA♠10♠のような我々の上位互換のドロー
なので、ここでレイズすることでAQや場合によっては弱いツーペアまで降ろすことができます。
そして、「たとえコールされたとしても約3割の勝率がある」という考え方なのがセミブラフです。
今回は見事現状K highで相手を降ろして、$46の利益を得ることができました。
こうした積み重ねが、長期的に勝てるプレーヤーかどうかを分けます。
それでは、ここからはどうやって長期的に利益を出すブラフができるのかを解説していきます。
ポーカーで勝つのに必要なブラフのテクニックとは?ブラフの使い方とコツを解説
ブラフも無闇にベットしているだけでは、必ず期待値的にはマイナスになります。
ポーカーは基本的に勝率が高い時にお金をポットに入れて、低いときは降りるのが鉄則です。
ブラフはいわば、そのセオリーの裏をかいたテクニックになります。
ポーカーのブラフレンジを理解すること
ブラフレンジとはなんでしょう?ブラフレンジとは言葉の意味そのままで相手が嘘をついている範囲です。
先程のメリットの部分でも少し述べましたが、ポーカーの用語の中に似た言葉で「ハンドレンジ」というものがあります。
ブラフレンジはハンドレンジを細分化したものになります。
ブラフレンジは相手がブラフをしている可能性のあるハンドのこと。
場に5♠6♠K♥がありベットしてきたとすると、ブラフレンジは78、79、47のようなドローも大いにありえるでしょう。
ポーカーのブラフは割合・頻度・タイミングが大事
ポーカーは自分にのみ自分のハンドがわかるゲームです。
自分には相手のハンドを確実に読むことはできませんし、相手もそれはしかりです。
例えば4567とある場面で、自分のブラフの頻度が高いとツーペアにコールされる可能性があります。
なので、自分のテーブルイメージと重ねてプレーすることが重要です。
ポーカーのブラフはブロッカーを使おう
ポーカーは1組52枚のトランプを使って遊ぶゲームです。
つまり例えば自分がA♣を持っていれば、相手は確実にA♣を持っていないことになります。
「めっちゃ当たり前のこと言ってる.....」と思われた方、すみません。
ただ、これがいわゆるブロッカーというもので、ブラフをするときにとても大事になります。
例えば5♣6♣Q♣の場面で自分がA♣を持っている場合、それはすごくいいブラフするブロッカーになります。
ポーカーのブラフのうまい使い方を図解!【シチュエーション別】
ポーカーのブラフは一貫性があることが大事ということを解説しました。
ここではどうストーリーを相手に伝えていくか、実際に使った例とともに解説します。
ポーカーのプリフロップでのブラフ
人によってプレースタイルは変わりますが、多くの人はプリフロップからブラフをしています。
プリフロップからブラフすることによって、その後のストーリーラインに説得力が増します。
現代ポーカーにおいて、プレミアムハンド以外で3betや4betを巧みに使う手法が効果的だと証明されています。
ポーカーの3betについて詳しく知りたい方は▼
上記の画像のように、スーテッドコネクター (suited connector) での3betは頻度とタイミングがあっていればとてもいいプレイです。
- 7♥8♥や5♠6♠のような同じ柄で数字の繋がったハンド
ただ、プリフロップ時点では負けている可能性が高いので、厳密には「セミブラフ」になります。
ポーカーのフロップでのブラフ
フロップでのブラフは大きく分けて2つになります。
- プリフロップのアグレッサーのc-bet
- プリフロップのアグレッサーに対してレイズ (またはチェックレイズ)
プリフロップのアグレッサーのc-bet
プリフロップのアグレッサーは自分のハンドレンジは相手より強いことを主張しています。
なので、フロップで絵札またはAが落ちた際に自分のハンドが強くなっている可能性が高いです。
よって、なにも絡んでいなくてもベットで勝てることが多いです。
プリフロップのアグレッサーに対してレイズ (またはチェックレイズ)
現在2022年では、プリフロップのアグレッサーがフロップでは基本的にc-betするのが定石です。それを逆手に取ったのがアグレッサーに対してのレイズ。
プリフロップでのアクションが相手のレイズに対してコールした場合、こちらのハンドレンジはとても広いです。
KQなどのハイカード、22~99までのポケットペア、4♠5♠や10♥J♥のようなスーテッドコネクターなど無限に可能性はあります。
そこで、例えばフロップで4♥5♥6♣などが落ちたとき、相手のc-betに対して、ブラフレイズするのはとても良いプレーになります。
もちろん、相手や状況にもよりますが、このフロップではプリフロップにただコールした方がレンジ的には強いです。
わかりやすいように実例で解説します。
ブラインドは$2、$4。僕(Q♠5♠)の$12のレイズ(ここは無視してくださいw)に対して相手は$48に3bet。
僕はコールしてフロップに入りました。フロップは3♥6♣9♣。相手は$49のcbetを打ってきました。
ここで状況を整理してみましょう。
- 99~AAのような大きいペア
- K◆J◆、A♠Q♠、A♥K♣のような滑りハンド
僕はこの相手は結構な頻度で3betしてくるので、後者の可能性が高いと判断しました。
そして完全ブタで$196にエアブラフ!
見事に相手を降ろして$88の利益を得ることができました。
このように、ブラフをうまく活用するといいハンドが来なくても利益を出すことができます。
ポーカーの世界大会でプロが見せた神ブラフを動画から学ぼう
経験を積めば感覚的にブラフのタイミング、金額、頻度がつかめてきます。
ここではプロポーカープレーヤーのブラフの動画を見て解説していきます。
2021年最新!WSOPで放たれたブラフ!(※真似厳禁)
出典元:YouTube
こちら2021年のポーカーの世界大会WSOPにおいて、テレビでも放送されたブラフになります。
プリフロップでJensenがK♠K◆のオープンに対して、Rigbyが3♥2◆で3betブラフ、それに対してJensenは4betを返しています。
普段ならここで3♥2◆のようなハンドは降りたほうが絶対にいいのですが、Rigbyはなんとコール。
フロップのA♠4♠4◆でJensenがチェック、それに対してRigbyがオールインブラフ!
ここで状況を整理してみましょう。
Rigbyはプリフロップで3betして、Jesnenの4betをコールしています。
- 99~QQ、AK、AQのようなプリフロップ上位のハンド
- 3♣5♣、3♠4♠のようなスーテッドコネクター
- 今回のような3♥2◆のような完璧ゴミハンド
4betに対してコールしているので、Aを含むプリフロップ上位のハンドを持っている可能性が非常に高いです。
それも加味してJensenはKKを降りました。結果は見事でしたが、このブラフはあまり参考にしないほうがいいと思います。
ブラフと言えばTom Dwan(トムドワン)!彼のブラフ集をご覧あれ!
出典元:YouTube
多くを語らずとも言わずとしれたブラフの達人トムドワン。
彼が伝説のポーカー番組High Stakes Pokerで見せた数々の素晴らしいブラフ集を載せたのでぜひ楽しんでください。
トムドワンについて詳しく知りたい方は▼
ポーカーのブラフキャッチはどういう意味?ブラフを見破る3つのコツ
ブラフキャッチとは相手の嘘(ブラフ)を捕まえる(キャッチ)ことです。
もちろんポーカーをしていれば、ブラフをされることなんて多々あります。
ここではポーカーのブラフを見破る3つコツを解説していきます。
相手のプレースタイルを知る
ポーカーはとても性格が出るゲームです。
いくら長年研究されても1つのプレーが正解だとは限りません。その複数の選択肢にプレーヤーの性格が出ます。
同じテーブルで戦っているプレーヤーのプレースタイルを知ることで、実は結構打ち方のクセがわかったりします。
頑なにブラフをしないプレーヤー、滑ったら必ずブラフをするプレーヤーと十人十色です。
ただ、VPIP(ポットの参加率)の高いプレーヤーはブラフが多い傾向にあります。
相手のアクションが理にかなっているか
プリフロップでは自分のレイズに対してただコールしたのに、A♣Q◆3◆のフロップでブラフしてきたとしましょう。
この場合、自分のハンドレンジはAAやAK、AQなどがあります。
もちろん、相手プレーヤーにもAKやAQがないとは言い切れないですが、アクションを遡ると確実に自分のレンジの方が強いはずです。
なので、相手のストーリーに一貫性があるかどうかにも注目してみましょう。
ポーカーでブラフする時の注意点とマナー
ポーカーでブラフすることは長期的に利益を出すためには必須のスキルです。
ブラフすることは決して悪いことではありません。
なので、ブラフをしてブラフキャッチされても恥じることはありません。
テーブルをトントンと叩いて、相手プレーヤーに「good call (グッドコール)」お見事なコールであることを伝えましょう。
逆にブラフで成功した時に、相手にブラフを見せて翻弄するような行為はやめましょう。
テーブルがみんな友人で盛り上がっているなら別ですが、基本的にブラフされていい思いをする人はいないので、他のみんなが楽しくプレーできるように振る舞いましょう。
ポーカーのブラフを効果的に使って勝てるプレーヤーになろう
何度も繰り返しますが、ポーカーにおいてブラフは勝つための必須スキルです。
ただ、プロであれ間違ったブラフをすることも多々あります。
いかにいいタイミング、いいブロッカーで仕掛けるかが鍵になってきます。
- セミブラフをうまく活用する
- 割合・頻度・タイミングが大事
- ブロッカーを使う
- 自分のテーブルイメージを理解する
みなさんも上記で紹介したプロのブラフテクニックから学んで、効果的にブラフを使い長期的に勝てるプレーヤーになってください。