ポーカーを始めたばかりだと、役の強さや種類がわからず戸惑ってしまうことも多いでしょう。しかし、役を覚えなければ全く楽しめないことも事実です。
この記事では、ポーカーの役を覚えたい方に向けた解説をおこなっています。「ポーカーの役をしっかり覚えたい!」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
- ポーカーの役一覧
- それぞれの役の詳細
- 役の強さを決める基準
- ポーカーの役ができる確率
【早見表付き】ポーカーの役一覧
役の名前 (上から強い順) |
役の詳細 |
---|---|
ロイヤルストレートフラッシュ | 同じスートで作られる10~Aのストレート。 |
ストレートフラッシュ | 同じスートで統一されたストレート。 |
フォーカード | 同じ数字が4種類すべて揃った役。 |
フルハウス | 同じ数字が3枚と1種類のペアが揃った役。 |
フラッシュ | 同じスートが5枚揃った役。 |
ストレート | 連続した5枚の数字が揃った役。 |
スリーカード | 同じ数字が3枚揃った役。 |
ツーペア | 同じ数字の組み合わせが2組揃った役。 |
ワンペア | 1組の同じ数字が揃った役。 |
ハイカード | 役がない状態。もっともランクが高いものがハイカードになる。 |
ロイヤルストレートフラッシュ
ロイヤルストレートフラッシュは、ポーカーでもっとも強い役です。
- 「10~A」で作られたストレート
- 5枚全てが同じスート
上記の2つを満たすと、ロイヤルストレートフラッシュが成立します。揃った時点で勝利確定となり、ポーカープレイヤーにとって一番嬉しい瞬間となるでしょう。
ストレートフラッシュ
ストレートフラッシュは、ポーカーで2番目に強い役です。
- 「10~A」以外のストレート
- 5枚すべてが同じスート
上記の2つを満たすとストレートフラッシュが成立します。ロイヤルストレートフラッシュと比べて成立する確率が高いものの、それでも滅多に見られません。
フォーカード(フォー・オブ・ア・カインド)
フォーカード(フォー・オブ・ア・カインド)は、52枚のトランプに存在する同じ数字が4つ揃うと成立します。ポーカープレイヤーの間では「クワッズ」とも呼ばれています。
- ボードに3枚の同じ数字 + ハンドに1枚
- ボードに2枚の同じ数字 + ハンドに2枚
ボードに4枚揃う以外では上記の2パターンで成立しますが、前者で完成することがほとんどです。また、フォーカード同士がぶつかった場合は数字の強さに応じて勝敗が決まります。
フルハウス
フルハウスは「3枚の同じ数字」と「1組のペア」で成立する役です。後述するスリーカードとワンペアを組み合わせた役として覚えるとよいでしょう。
フルハウスが成立する場合はボードに1組のペアができており、お互い同じ役でぶつかることも多くなります。役が被ったら「ペアの強さ<スリーカードの強さ」で比較しましょう。
実戦で判断を誤らないように、しっかり強弱を把握しておくことが大切です。
フラッシュ
フラッシュは、同じスートのカードが5枚揃うと成立する役です。成立しやすい役の中でもっとも強いため、揃った時点で相手からチップを引き出す戦略が練りやすくなります。
フラッシュ同士がぶつかった場合は、以下を参考に強さを比較してください。
- 5枚の中でもっとも強い数字を持っているプレイヤーの勝利
▶例:ボードに「A」がある場合は、ハンドに「K」を含むフラッシュが最強役
ボードに同じスートが4枚出ている場合は、フラッシュ同士がぶつかる機会も多くなります。強さを比較する方法を覚えて、判断を誤らないようにしましょう。
ストレート
ストレートは、5枚のカードが連続した数字になると成立する役です。大富豪で遊んだことがある人は「階段」をイメージするとわかりやすいでしょう。
ストレートの強さは、単純に大きい数字で成立させたプレイヤーに軍配が上がります。
- ボードが「7~9」、ハンドが「10、J」
- ボードが「7~9」、ハンドが「5、6」
上記のケースでは、「10、J」を持っているプレイヤーの勝利です。また、ストレートを作る場合「A」は特殊な扱いになります。
- 「2~5」+「A」(もっとも弱いストレート)
- 「10~K」+「A」(もっとも強いストレート)
どちらのパターンでもストレートが成立するため、覚えておきましょう。
スリーカード(スリー・オブ・ア・カインド)
スリーカード(スリー・オブ・ア・カインド)は、3枚の同じ数字が揃うと成立する役です。ポーカープレイヤーには「トリップス」や「セット」とも呼ばれています。
「ボード2枚+ハンド1枚」と「ボード1枚+ハンド2枚(ポケットペア)」、どちらでもスリーカードは成立しますが、後者が圧倒的に有利です。
ポケットペアからスリーカードが成立した場合は相手から予測しづらいので、積極的にチップを回収しにいきましょう。
ツーペア
ツーペアは、2組の同じ数字が揃うと成立する役です。比較的成立しやすく、ツーペア同士がぶつかる機会も多くなるでしょう。
ツーペア同士がぶつかった場合は、大きい数字を持っているプレイヤーに軍配が上がります。
- 「A、7」のツーペア vs 「A、8」のツーペア
▶「A、8」の勝利 - 「Q、10」のツーペア vs 「J、10」のツーペア
▶「Q、10」の勝利
また、ボードにペアができている時点で、「スリーカード」を持つプレイヤーの存在を警戒する必要があります。「ツーペアが成立した!」と舞い上がらず、冷静に相手の様子を窺いましょう。
ワンペア
ワンペアは、1組の同じ数字が揃うと成立する役です。揃う確率が高く、ワンペア同士がぶつかるシチュエーションは非常に多くなります。
ワンペア同士がぶつかった場合は、「2~A」までの数字順で強さを比較します。ワンペアは強さによって以下の3つの分類されるため、覚えておきましょう。
- トップペア
「ボード+ハンド」の組み合わせでもっとも強いペア。ハンドでポケットペアが配られている場合、相手に見えない組み合わせも作れる。 - ミドルペア
「ボード+ハンド」で中間の強さになるペア。 - ボトムペア
「ボード+ハンド」の組み合わせでもっとも弱いペア。
基本的に、トップペアが完成していればある程度強気なプレイができます。上級者になるためにはミドル、ボトムペアを上手に扱う必要があるので、慣れてきたら色々な工夫を凝らしてみてください。
ハイカード
ハイカードとは、役が何もできていない状態でもっとも大きい数字です。ポーカープレイヤーの間では「ブタ」とも呼ばれています。
状況によっては、参加者全員がブタ状態でカードオープンするシチュエーションが生まれます。そういったケースでは、ハイカードの強さで勝敗を決めるのです。
全員が消極的なアクションをしている場合、「Aハイ」も充分戦える役。上達のためにハイカードの戦略も勉強しておくとよいでしょう。、
ポーカーで役の強さが同じ場合はどうする?
ここからは、ポーカーで役の強さが被った場合の判断方法について詳しく解説していきます。
- 数字の強さで判断する
- キッカーで判断する
- マーク(スート)は強さに関係しない
各項目の詳細を見ていきましょう。
数字の強さで判断する
同じ役が成立した場合は、数字の強さを基準に判断していきます。ポーカーにおける数字の強さは、以下のとおりです。
【2<3<4<5<6<7<8<9<10<J<Q<K<A】
右に行くほど強くなり、同じ役でも優劣が生まれます。プレイする際は「強い役になった!」と過信せずに、どの数字で成立したかを念頭に入れてアクションを判断しましょう。
キッカーで判断する
キッカーとは、役に関係する5枚に属さないカードです。ワンペアで同じ組み合わせがぶつかった場合は、キッカーの強さで勝敗を判断します。
画像の例は、以下のような組み合わせです。
- 「A」のワンペア + キッカー「K」
- 「A」のワンペア + キッカー「Q」
成立役は同じですが、この場合キッカー「K」を持っているプレイヤーの勝利となります。また、キッカーまですべて同じ場合のみ、「チョップ」と呼ばれる引き分け扱いになることも覚えておきましょう。
マーク(スート)は強さに関係しない
ポーカーの勝敗において、マーク(スート)で強弱がつくことはありません。
フラッシュは同じマークを揃える役です。しかし、被った場合は数字の大きさで勝敗を判断します。
トランプのマーク自体は「スペード」が強く「クラブ」が弱いと言われることもありますが、ポーカープレイ中は気にせず数字の大きさで判断しましょう。
【一覧表】ポーカーの役ができる確率
役の名前 | 役の確率 |
---|---|
ロイヤルストレートフラッシュ | 約65万分の1で成立 |
ストレートフラッシュ | 約7万分の1で成立 |
フォーカード | 約4000分の1で成立 |
フルハウス | 約700分の1で成立 |
フラッシュ | 約500分の1で成立 |
ストレート | 約255分の1で成立 |
スリーカード | 約50分の1で成立 |
ツーペア | 約21分の1で成立 |
ワンペア | 約2分の1で成立 (ハイカードと同時に成立)▲ワンペアの項目を見る▲ |
ハイカード | 約2分の1で成立 (ワンペアと同時に成立)▲ハイカードの項目▲ |
ポーカーの役に関するQ&A
ポーカーの役で一番強いのはファイブカード?
世界的にプレイされているテキサスホールデムポーカーにおいて、ファイブカードと呼ばれる役は存在しません。
通常の競技ポーカーは、ジョーカーを除いた「A~K」の52枚が用いられます。よって、5枚になる組み合わせは存在しないのです。
ポピュラーなルールでポーカーをプレイする場合は、ファイブカードの存在は頭から取り除いて役を判断しましょう。
ポーカーの役を早く覚える方法は?
役を早く覚えるには、たくさんポーカーをプレイするのが一番です。特に、アミューズメントポーカーではディーラーがわかりやすく役を判断してくれるため、初心者のうちは足を運ぶのもよいでしょう。
ほかの覚え方には、以下のようなものがあります。
- YouTube動画を視聴する
- オンラインポーカーで他の人のプレイを除く
- 役一覧をスマホやパソコンの壁紙にする
はじめのうちは判断しづらくとも、役の成立を何度も見ているうちに自然と身についていくでしょう。
ポーカーの役にジョーカーは関係する?
競技ポーカーでは、役の成立にジョーカーは関係しません。そもそもジョーカーを除いた52枚でプレイするため、役の成立には関与しないのです。
ただし、日本人が遊びでプレイするドローポーカーでは、どの数字にもなれる「ジョーカー」を用いる場合があります。ジョーカーが含まれる場合はどんな数字にもなれるカードとして活躍しますが、正式なルールで用いられることはありません。
ポーカーをプレイする際は、ジョーカーについては忘れてしまって問題ないでしょう。
ポーカーを始めたらまずは役を覚えよう!
ポーカーをプレイする場合、なによりも先に役の強さと種類を覚える必要があります。はじめのうちは優劣の判断方法で迷うところもありますが、1ヶ月もすれば自然と判断できるようになるはずです。
- ポーカーの役は10種類
- 役が被ったら数字で判断
- 数字も被ったらキッカーで判断
役の基本を押さえて、戦略的なアクションを楽しめるように努力していきましょう。
・コンテンツディレクター
・趣味でオンライン、ライブポーカー
・複数回の高額インマネ歴