ポーカーでどれくらい勝ち負けしているかを知りたい人は多いと思います。
なぜなら、ポーカーでの稼ぎを知ることが出来るうえ、自分のポーカーの実力を推し量ったりすることが出来るからです。
この記事では、ポーカーのウィンレートについて解説していきます。
- ポーカーのウィンレートの表し方
- ポーカーの時給がどれくらいになるか
- ウィンレートを高める立ち回り
是非最後まで読んでいただき、ポーカーのウィンレートについて知っていただけたらと思います。
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ポーカーの勝ちの指標って何?ポーカーのウィンレートについて解説!
ポーカーの勝ちの指標のことをウィンレートと呼びます。
ウィンレートの表し方はいくつかありますが、ここでは「時給」と「100ハンドあたりの収支」という見方を紹介します。
①時給で表す方法
まずは、ウィンレートを時給で表す方法です。ポーカーの単位で表すなら、BB/hrとなるでしょう。
例:今日のセッションの時給は$20だった。
パチプロや雀荘メンバーの間においても、時給で勝ち負けを表すことが多く、時給はギャンブルの勝ちの指標を表すために使われがちな単位です。
ポーカープロになるためには時給3000円は欲しいところ
ポーカープロになれるラインとして、言われることがあるのが時給3000円のラインです。
これは、ランドカジノを主戦場に専業として生活しようと思ったときに、最低限欲しい時給になっています。
海外に行くには、渡航費や現地での生活費がかかりますし、ビザの関係上、1年中同じ国でポーカーをしているわけにはいきません。
よって、アルバイトくらいの時給でプロになろうと思うと、立ち行かなくなることが容易に想像できます。
もちろん、フィリピンやベトナムなど物価の安い国で専業をして、生活費を節約する手もありますが、そのような国ではなかなかハイレートが立たないというデメリットもあります。
また、オンラインポーカーで稼げば、もう少し時給が安くても生活できるかもしれません。
オンラインなら、渡航費やカジノでの高い生活費がかからないからです。
しかし、オンラインポーカーサイトのレベルは、ライブポーカーに比べて一般的に高いと言われており、高いウィンレートを維持するのは至難の業です。
そのため、ポーカーの猛者でもない限り、ランドカジノを巡って生計を立てるのが現実的な選択になると思います。
②100ハンドあたりの勝ち額を見る方法
次に、ウィンレートを100ハンドあたりの勝ち負けの平均で表す方法です。
ポーカーの単位で表すなら、BB/100handsという単位になります。
こちらは、オンラインポーカーの勝ちの指標としてよく用いられているイメージです。
BB/100handsの算出式は次のようになります。
- 総収支÷総ハンド数×100
例えば、10000ハンド打った収支が+$1000だったとしたとき、
1000÷10000×100=$10/100hands
と計算でき、100ハンド当たり$10勝っていることが分かります。
オンラインポーカーなら、100ハンドに3BB勝てればかなり強い方だと言えますね!
また、ライブポーカーのプロなら100ハンドに10BB勝っていることも珍しくないでしょう。
ポーカーはいつでも勝てるわけではない
ここで、1つ注意しておきたいのが、ポーカーはいつでも勝てるわけではないということです。
どんなプロでも、バッドビートから逃れることはできませんし、どんなに下手でもラッキーで勝ってしまうことがあるのがポーカーです。
そのため数日単位の勝ち額で期待値を計算しても、アテにはならないでしょう。
ウィンレートから期待値や自分の成績を求めたい場合、長い時間付けた成績を見て求めるべきです。
具体的には、10万ハンド打った成績から求めたウィンレートであれば、信用できるでしょう。
つまり、それだけポーカーは運の要素が強いゲームだということです。
ポーカーの時給はどれくらいになる?ゲーム別の時給を解説!
この章では、実際のレートの例を出しながら、ポーカーの時給をシミュレートしてみます。
まず、ライブキャッシュとオンラインポーカーで1時間にどれくらいのハンドを打てるのかを見ていきます。
その後、実際の時給がウィンレートとステークスによってどう変わるのかを計算してみましょう。
1時間に何ハンドプレーできる?
ゲームによってプレーできるハンド数が変わってきます。
もし安定して勝てる実力があるなら、1時間にたくさんハンド数をこなせるゲームのほうが時給を出しやすくなります。
ライブテーブルの場合
ライブキャッシュの場合、1時間に30ハンド前後が目安になるでしょう。
この数字は、ディーラーの上手さや、同卓者がポーカーに慣れているかによって前後します。
場合によっては、1時間に20ハンドくらいしかプレーできないこともあるかもしれません。
ライブキャッシュでは、消化できるハンド数が少ない分、高いレートでプレーしてウィンレートを稼がなければなりません。
オンラインキャッシュの場合
オンラインキャッシュの場合、1面で1時間に100ハンドくらいプレーすることが出来ます。
更に、オンラインキャッシュの場合、多面打ちをすることが出来るのも魅力です。
勝てるのならば、稼ぎの効率を上げることが出来ますからね。
ちなみに筆者は2面打ちで、1時間に大体220ハンドくらいプレーできました。
オンラインのファスト・フォールド卓の場合
オンラインのファスト・フォールド卓の場合、1面で1時間に300ハンドくらいプレーすることが可能になります。
ファスト・フォールドとは、ハンドをフォールドすると即座に次のハンドをプレーできるスタイルのポーカーです。
PokerStarsならZOOM、GGPokerならRush&Cash、KKPOKERならFLASHという名前で提供されています。
最もハンド数をこなせるゲームである一方で、プレイヤーのレベルも最も高いと言われています。
また、ワンハンド毎に対戦相手が変わるので、弱いプレイヤーを狙うこともしにくいです。
とはいえ、1面を1時間打てば、ライブキャッシュを一晩打ったのと同じくらいの経験が積めるので、武者修行にはもってこいのゲームです。
実際の時給をシミュレートしてみよう
ここでは、100ハンド当たりのウィンレートと、先ほどのハンド数をもとに、ゲーム別の時給をシミュレートしてみます。
それぞれ、100ハンドあたりに3BB、5BB、10BB勝てた場合の時給をいくつかのステークスについて計算してみました。
ライブテーブルの場合
ここでは、1時間に30ハンドプレーできた場合の、時給を考えてみます。
ステークス | 3BB/100handsの時給 | 5BB/100handsの時給 | 10BB/100handsの時給 |
$1/$3 | $2.7 | $4.5 | $9 |
$2/$5 | $4.5 | $7.5 | $15 |
$5/$10 | $9 | $15 | $30 |
$10/$20 | $18 | $30 | $60 |
このように比較してみると、$1/$3で食べていくのは難しそうなのが分かります。
プロになるなら、$5/$10でしっかり勝てる実力が必要そうです。
一方、テーブルにプロが混ざり始めるのは大体$2/$5くらいからと言われていますが、10BB/100handsの成績では、目標の時給3000円ラインには届いていません。
ストラドルが起きるテーブルだったり、1時間あたりもっと多くのハンドを消化できたりするなら、$2/$5の専業もできるのかもしれませんね。
オンラインキャッシュの場合
1時間に100ハンド打てると仮定したときの時給を計算してみましょう。
ステークス | 3BB/100handsの時給 | 5BB/100hands の時給 | 10BB/100handsの時給 |
$0.01/$0.02 | $0.06 | $0.1 | $0.2 |
$0.1/$0.25 | $0.75 | $1.25 | $2.5 |
$0.5/$1 | $3 | $5 | $10 |
$1/$2 | $6 | $10 | $20 |
2NLの1面当たりの時給は、10BB/100hands勝てたとしても、わずか$0.2。
同様に、25NLを4面で打ってたとしても、副業として稼ぐには少し物足りないですよね。
そのため、ここら辺のマイクロレートは稼ぐというよりは、あくまで練習のつもりで挑むといいでしょう。
ここで勝ち越せないようなら、上のレートでも勝ち越すことはできません。
また100NLで3BB/100handsくらい稼げれば、4面で$12になり、小遣い稼ぎには丁度いいように思えます。
オンラインポーカーで稼ぐならまずは100NLを目指してみるといいかもしれませんね!
オンラインのファスト・フォールド卓の場合
1時間に300ハンド打てると仮定したときの時給を計算してみましょう。
ステークス | 3BB/100handsの時給 | 5BB/100handsの時給 | 10BB/100handsの時給 |
$0.01/$0.02 | $0.18 | $0.3 | $0.6 |
$0.1/$0.25 | $2.25 | $3.75 | $7.5 |
$0.5/$1 | $9 | $15 | $30 |
$1/$2 | $18 | $30 | $60 |
単純に、稼ぎが通常のオンラインキャッシュの3倍になります。
ファスト・フォールド卓なら25NLを3面打ちしただけでも、いい小遣い稼ぎになりそうです。
一見、夢のようなテーブルである一方、稼ぎが3倍になるということは損失もまた3倍になります。
実力に見合わないテーブルで打った場合、ものすごいスピードで負けてしまうでしょう。
先ほども言いましたが、このテーブルはレベルがとても高いので、最初は練習のつもりでマイクロレートから挑戦してみるといいでしょう。
ポーカーのウィンレートを高めるコツ
ここでは、ポーカーのウィンレートを高めるコツを紹介していきます。
筆者自身は、ポーカーをゲームとして考えて「強くなること」をモチベーションにプレーしています。
そのため、ポーカーで稼ぐことには明るくありませんが、それでも次の2つのことは言えると思います。
プレーするテーブルを選ぼう
ポーカーで勝つうえで一番大切なのは、自分が勝てるテーブルでプレーすることです。
強くなりたいと願ってポーカーを打つなら、あえて辛いテーブルに入って強敵から学ぶというのも悪くないでしょう。
しかし、稼ぐということを念頭に置くなら、それではいけませんよね。
ウィンレートを上げるためには自分の身の丈に合ったレートで、勝てる相手とプレーしましょう。
そして、強いと思う相手が多いなら、さっさと撤退することも稼ぐためには必要なことです。
相手をエクスプロイトしよう
相手の特徴をしっかり見極めて搾取することが「稼ぐ」ポーカーにおいては重要視されます。
確かに、GTO戦略は強い相手に対抗する武器としては強力ですが、最大限勝つための正解では必ずしもありません。
相手の特徴をしっかり見極めて、どのような対応をできそうか考えてみるといいでしょう。
また、ファスト・フォールド卓では、HUDを使うほかに、テーブル全体でできそうなエクスプロイトを考えることになります。
よくあるのが、3ベットへの対応が苦手な人が多いテーブルで3ベットを打ちまくる戦術です。
マイクロレートでは、3ベット率が20%を超える人が数多くいることから、一定以上刺さっていると言えるでしょう。
このように、多くの人に刺さりそうなエクスプロイトを考えても面白いです。
ポーカーの時給を知って期待値を出せるようになろう
習熟したプロになると、テーブルを見ただけで大体の時給の期待値が求められると言います。
ポーカーのスキルを高めるとともに、勝てるテーブルを見つける力を養っていけば、ポーカーで稼げる可能性をより高められるでしょう。