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ポーカーのコールとは?意味や関連用語・強い使い方とコールする時の基準を解説!
ゆうた
ゆうた
コールってどう使えばいいんだろ……?

コールはポーカーで取ることのできるアクションのひとつです。

レイズやフォールドの中間の選択肢であるため、「極端の回避性」が働き、初心者はついついコールしすぎてしまいがち。

でも、ちゃんと考えて使わないと大損に繋がりかねないのがコールというアクションです。

この記事ではポーカーのコールについて解説していきます。

✔この記事からわかること
  • コールすべき場面がわかる
  • コールのデメリットがわかる
  • コール関連のポーカー用語がわかる

ツールを用いたコールレンジの解説もしていくので、最後まで読んでいただけたら幸いです。

ポーカーのコールとは?意味を解説!

ポーカーのコールとは、ベットに対して同じ額を賭けて勝負に乗るアクションです。

誰かのベットやレイズに対して、勝負に参加したい人がコールを選択します。

ポットに参加している全員の賭け額が同じになったところで、次のストリートに進み、次のカードが開かれます。

リバーだった場合は、その後ショウダウンとなり、一番強い手を持っていた人がポットを総取りします。

ポーカーでコールすべき3つのシチュエーション

Tom Dwan (トムドワン) の100万ドルチャレンジ

ポーカーでコールするべき場面は主にこの3つです。

✔コールするべき場面
  • オッズが合うとき
  • ブラフキャッチしに行くとき
  • 自分の手の強さを隠したい時

順番に見ていきましょう。

オッズが合うとき

コールすることで、オッズが合うならコールを選択すべきです。

あなたの手にドローがあるなら、必要勝率を見積もってコールが得になるか考えてみましょう。

得にならなそうなら、レイズで相手を降ろしにいくことや、勝負を諦めることも考えるべきです。

またドローを引いた後で、追加でチップを取れる自信があるなら、少し勝率を満たしていなくてもコールすることが正当化されます。

ワクワク編集部
ワクワク編集部
インプライドオッズの概念ですね!
実際のコールレンジは、インプライドオッズに基づいて決められることも多いです。

ポーカーのオッズについて

ブラフキャッチをしに行くとき

相手のブラフレンジを考えた時、ブラフキャッチが利益的になりそうなら、コールするべきです。

あなたの手の強さが中途半端な時は、なるべく自分からベットやレイズすることを避けて、ブラフキャッチしながらショウダウンを目指すプレーラインを取ったほうが利益的になりやすいです。

ブラフキャッチするときには、相手のプレー傾向や自身の持つハンドのブロッカー効果などを総合的にみて得かどうかを判断します。

ブラフキャッチャーにもハンドによって向き不向きがあるので、気になった方はブロッカーについても勉強もしてみるといいでしょう。

ポーカーのブラフについて

自分の手の強さを隠したい時

スロープレーをするときには、相手のベットにコールするラインを取ることになります。

相手がアグレッシブで、ブラフやミスバリューベットが多いプレイヤーなら、自分からベットするよりも、相手に打たせておく方が利益的になるでしょう。

また、コールレンジに強い手を残せるので、ハンドレンジ全体で考えた時にプレーしやすくなるのも魅力です。

一方で、強い手を持っていた時は素直にベットすることがポーカーの定石です。

自分の手の強さを隠すコールをするときには、本当にスロープレーが得になるのかを一度検討してみましょう。

ポーカーのコールの例題!どんな手でコールすればいい?

ポーカー 年収

ここでは、実際のハンド例を用いて、ツールでの解析を交えながら、どのような手をコールに回すのか考えてみましょう。

相手のCBに対するコールレンジの例

COのプレイヤーが2.5BBにレイズしました。BBのあなただけがコールします。

フロップ(Pot:5.5BB)

A♥9♣7♣

あなたはチェックし、COがポットの33%のベットをしてきました。

あなたはどのようなハンドでコールしますか?

▼COのハンドレンジををこのように仮定します。

CO

▼BBのハンドレンジはこんな感じです。

BB

ワクワク編集部
ワクワク編集部
色が薄くなってる部分は頻度戦略です

このようなハンドレンジ間での、BBのコールレンジは次のようになります。(緑の部分)

BBdefense

ペアがヒットしていれば、降りることはありません。また、弱いフラッシュドローもコールに回していることが分かります。

ワクワク編集部
ワクワク編集部
小さいCBに対しては、何かあればコールしてOK!

一方、コールするレンジの中には、ガットショットドローやスモールポケット、KQoの♣持ちなど、一見コールに足らなさそうな弱いハンドも存在しています。

このような手でコールする場合は、ターン以降でブラフするプランもしっかり考えておく必要があるでしょう。

相手のベットへのカウンター!?フロート戦略とは?

フロートとは、次のストリートでブラフすることを前提に弱いハンドをコールする戦略です。

フロートは、次のストリートで相手が弱みを見せたのを機に、ブラフして相手を降ろしてしまおうという作戦なので、その性質上相手の出方を伺いやすいIPで行われることが多いです。

フロートは、CBへのカウンター戦略として考え出されました。そのため、CBを打ちすぎてしまうプレイヤーを搾取する方法として有効です。

例題

HJのプレイヤーが2.5BBのレイズをしました。BTNのあなただけがコールしました。

フロップ(Pot:6.5BB)

K♣T♦8♦

HJは、ポットの33%の小さなCBを打ってきました。

HJはAハイボードやKハイボードでCBを打ちすぎてしまうプレイヤーのようです。

あなたはどのような手でフロートしますか?

▼HJのハンドレンジをこのように仮定します。(赤い部分)

HJ

▼BTNのハンドレンジが緑の部分です。

次に、GTO+のノードロック機能を用いて、HJが100%の頻度で33%potのCBを打った時のBTNの最適アクションを求めます。

BTNのアクションは次のようになります。(コールは緑の部分)

コールレンジを見てみると、メイドハンド以外でコールしているハンドがあることがわかります。

22~77のようなスモールペア(♦持ち)やAJ、AQ、67sのガットショットなどです。フラッシュドローもコールに回している部分があります。

ワクワク編集部
ワクワク編集部
AハイにはSDVもありますが

このような手をコールした後で、ターンで♦や9、Jなどこちらの手を進展させそうなカードが落ちた時は反撃の大チャンスです。

相手がチェックしてきたなら、ベットを返して相手にプレッシャーを与えましょう。

ドローが引けていたならもちろん、バリューベットになりますし、Aハイやスモールペアをブラフに変えるならこのタイミングです!

ちなみに、このボードではハンドレンジ全体の30%以上をレイズに回しており、レイズも有力な選択肢です。

▼ポーカーのレイズについては

コールのし過ぎに注意!コーリングステーションって何?

この章では、コールのデメリットやコーリングステーションに出くわしたときの対処法を紹介していきます。

なんでもコールする人を揶揄した言葉にコーリングステーションというものがあります。

コーリングステーションになりがちなのは、主にポーカーを始めたての初心者でしょう。

初心者のうちは、役を作るのが楽しくて、ついつい次のカードを見たくなりがちです。

しかし、それは長期的に見てとても損なプレーなのです。

コールの3つのデメリット!コールにはこんなデメリットがある

「レイズは怖いけど、降りるのはつまらない」

こう考えて多くの初心者が選択しがちなのがコールというアクションです。

しかし、コールにもデメリットがあります。ここでは、コールのデメリットを3つ紹介します。

プレーの主導権を握れない

コールした場合、プレーの主導権を握ることができません。

一般に、ベットを打ち出すのは前のラウンドでベットやレイズをしたプレイヤーです。

コールばかりしていると、あなたは相手のベットを成すがままに受け入れることしかできません。

相手をフォールドさせられない

ベットにコールしているだけでは相手をフォールドさせることができません。

確かに、コールすることが相手への圧力になる側面は否定しません。しかし、それでも自分からベットやレイズをしない限り、相手を降ろすことはできないのです。

コールばかりするのは、ポーカーの勝ち方のひとつである「相手をフォールドさせる」という方法を放棄しているに他なりません。

自発的にポットを大きくできない

コールばかりしていては自発的にポットを大きくできません。

例え強い手を持っていたとしても、ベットにコールばかりしていたら、取れるポットは相手のベット次第になってしまいます。

最悪の場合、相手にチェックされ、利益を取りこぼすことになるでしょう。

強い手を持っている時に、自分から打ち出してチップを取りに行くのもポーカーでは必要な技術ですよ!

コーリングステーションに出くわしたときは?対処法を解説!

コーリングステーションがテーブルにいたなら、大きな利益を出すチャンスです。

一方で、コーリングステーション相手に間違ったプレーをすると、搾取してやるつもりが大きな損失を被ることになりかねません。

ここでは、コーリングステーションへの対処法を2つ紹介します。

ブラフを減らす

コーリングステーション相手にブラフをするのは控えるべきです。

当然ながら、何でもコールする人にブラフは通じません。無理にブラフを通そうとすると、タフコールされてボコボコにされてしまうでしょう。

それならブラフは諦めて、バリューを手厚く打ちましょう。バリューを打っている限りはコーリングステーションはカモ同然ですからね。

相手が対応してきたならその時に考えましょう。

相手がベットやレイズを返したときは慎重にプレーする

コーリングステーションがベットやレイズを返してきた時には慎重になるべきです。

コールばかりするパッシブな相手がアグレッションを見せた時、相手はかなり強い手を持っていることがほとんどです。

戦う手は絞ったほうが無難でしょう。

コールにまつわる用語を4つ解説!

ここでは、ポーカーのコールにまつわる4つの用語を解説します。

✔コール関連のポーカー用語
  • フラットコール
  • コールドコール
  • スナップコール
  • ヒーローコール

ポーカーのテーブルやポーカーの動画などで、このような言葉を聞くことがあるでしょう。知っておくとポーカーをより楽しめますよ!

フラットコール(コール止め)

フラットコールとは、強いメイドハンドやドローなど、レイズもできる手で敢えてコールを選択することです。

コール止め、ジャストコールなども同じ意味です。

ワクワク編集部
ワクワク編集部
一種のスロープレーだと言えますね!
メリットは、コールレンジに強いハンドを残せること。

実際に、GTOレンジではAAを4betせずにフラットコールすることもあります。

コールする手に比較的強い手を残しておけば、こちらが弱いと踏んでベットをしてきた相手に痛い目を見せることも可能でしょう。

ドローに関しては、オッズや現在のショウダウンバリュー、ポジションなどを考えてコールするかレイズするかを決めましょう。

デメリットは、コールのデメリットでお伝えしたとおりです。強い手でポットを膨らませられないので、利益を取りこぼす可能性があることです。

コールドコール

コールドコールとは、ベットにレイズが入ったとき、それにコールするプレーのことです。

プリフロップであれば、MPのレイズにSBが3ベットしたときのBBのコールがそれに該当します。

基本的に、コールドコールはあまりオススメなプレーではありません。理由は2つあります。

まず、レイズが入っている時点で相手のハンドがかなり強いと言えるからです。

少なくとも、中途半端なハンドをプレーしたとして、利益的にはならないでしょう。

2つ目は、ベットした人のアクションが後ろに控えているからです。

ベットした人から更にレイズが入った場合、あなたは難しい状況に追い込まれ、多くの手を降りざるを得なくなるでしょう。

その損失もレイズが入っている分、かなり手痛いものになります。

また、相手がまともなプレイヤーなら、コールドコーラーのレンジは相当強いものであることが予想されます。

ワクワク編集部
ワクワク編集部
相手は2つのデメリットを考慮してコールしています!

コールドコールに直面した際には、細心の注意を払ってプレーすることをおすすめします。

スナップコール

スナップコールとは、ベットが入った時、すぐにコールすることです。

ワクワク編集部
ワクワク編集部
日本では「スナコー」などと略されることも

スナップコールは相手に情報を与えるテルになります。

スナップコールすることで、その手にレイズの余地もフォールドの余地もないとばれてしまうからです。

オンラインポーカーでもコールするのにかける時間は、テルになり得ますので、注意するようにしましょう。

ヒーローコール

ヒーローコールとは、勝っているかどうか怪しい手で果敢にコールするプレーです。

相手のブラフ頻度や、アクションの矛盾、ブロッカーなど総合的に見て得だと判断したときにはヒーローコールの出番です。

とてもかっこいいプレーですし、決まったときは気持ちがいいですが、使いどころを考えないと、大きな損失につながるので注意です。

ポーカーでコールするならよく考えて!

ポーカー コール

コールは相手に勝てる可能性があり、十分なリターンがあるときにすべきものです。

次のカードを見たいという理由でするコールは、長期的に見るとかなり高い出費になってしまうでしょう。

ポーカーは役を作るゲームではなく、期待値を最大化するゲームであるということをお忘れなく。

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