ポーカー初心者だと、安定した勝ち方がわからずに悩んでしまうことも多いでしょう。しかし、確率を理解するだけで大幅に勝率を上げることができます。
この記事は、ポーカーの役が完成する確率を覚えたい方に向けた解説をしています。「戦略的にポーカーを楽しみたい!」と思っている方は、ぜひ読んでみてください。
- ポーカーの役が完成する確率
- 絶対に覚えたいポーカーの確率6選
- 勝つために必要な確率の計算方法
- ポーカーの確率を計算できるおすすめアプリ2選
【確率表】ポーカーで役が完成する確率
役の名称 (上から強い順) |
完成する確率 |
---|---|
ロイヤルストレートフラッシュ |
約0.0032% |
ストレートフラッシュ |
約0.027% |
フォーカード(別名:クワッズ) |
約0.16% |
フルハウス |
約2.6% |
フラッシュ |
約3.25% |
ストレート |
約4.62% |
スリーカード |
約4.83% |
ツーペア |
約23.5% |
ワンペア |
約43.8% |
ハイカード(別名:ブタ) |
約17.41% |
ロイヤルストレートフラッシュが完成する確率
ロイヤルストレートフラッシュが完成する確率は、約0.0032%です。同じ絵柄のストレート(10~Aに限る)を揃えると完成します。
ポーカーにおける最強の役のため、滅多にお目にかかれません。オリンピックに出場し、金メダルを取る確率に近いと言えば、確率の低さが伝わるでしょうか。
いわゆる「勝確」になるので、ポーカーで遊ぶなら1度は自分で揃えたい夢の役と言えるでしょう。
ストレートフラッシュが完成する確率
ストレートフラッシュが完成する確率は、約0.027%です。同じ絵柄のストレート(10~A以外でOK)を揃えると完成します。
2番目に強い役なのでロイヤルストレートフラッシュよりは確率が高いものの、レア度は最高レベル。例えるなら、交通事故に遭った上で命を落とす確率とほぼ一緒です。
もし初心者プレイヤーが1年以内に完成できたら、超幸運の持ち主と言えるでしょう。
フォーカード(フォー・オブ・ア・カインド)が完成する確率
フォーカード(フォー・オブ・ア・カインド)が完成する確率は、約0.016%です。トランプの総数52枚のうち、同じ数字が4枚揃うと完成します。
別名「クワッズ」とも呼ばれていて、英語の「Quad」や「クアドルプル」が由来だと想像できます。
3番目につける強さですが、フォーカードのレア度もかなりのもの。サイコロで、同じ目を5回連続出す確率とほとんど一緒です。
強さレベルTOP3までは、ほぼ完成しないと思っておくのが無難です。
フルハウスが完成する確率
フルハウスが完成する確率は、約2.6%です。「スリーカード」+「ワンペア」が揃うと完成します。
フルハウスの確率までくると、1日のうちに2,3回は見られる役と言えます。
フルハウス同士だと、ペアよりもスリーカードの強さが重視されるので覚えておきましょう。
フラッシュが完成する確率
フラッシュが完成する確率は、約3.25%です。同じ絵柄のカードを5枚揃えると完成します。
フラッシュは揃いやすい割には強いので、フルハウスよりも見る機会が多い役と言えます。見る機会が多いゆえに、同じ役でぶつかり合うことが多めです。
5枚のカードのうち、最強の数字を持っているプレイヤーが勝てるので判断の軸にしていきましょう。
ストレートが完成する確率
ストレートが完成する確率は、約4.62%です。絵柄に関係なく、5枚の数字が連続していれば完成します。両面待ち(役が完成するカードが多い待ち方)ができるため、それなりの頻度で見られることも特徴です。
ストレートは、5枚のカードのうち、大きな数字を含めて完成させたプレイヤーの勝利。たとえば、「3~7」と「4~8」であれば後者が勝てます。
ストレートの場合は、数字の組み合わせによって「A」の役割が異なるので注意しましょう。
スリーカード(スリー・オブ・ア・カインド)が完成する確率
スリーカード(スリー・オブ・ア・カインド)が完成する確率は、約4.83%です。絵柄を問わず、3枚の同じ数字が揃うと完成します。
別名「セット」や「トリップス」と呼ばれることもあります。
単純計算で20戦に1回は起きる確率なので、それなりに高い頻度で完成する役です。
ツーペアが完成する確率
ツーペアが完成する確率は、約23.5%です。絵柄に左右されず、同じ数字が2組揃えば完成します。
確率だけ見れば約1/4なので、かなりの頻度で発生する役と言えます。
役が揃いやすいのは全プレイヤー共通なので、同役で戦う場面が多いのが特徴です。ツーペア同士がぶつかった場合は、より大きい数字を持っているプレイヤーが勝利します。
ワンペアが完成する確率
ワンペアが完成する確率は、約43.8%です。ワンペアの組み合わせは非常に多く、高頻度で役が完成します。
ポーカーの役の中で一番確率が高いため、頻繁にワンペア同士の勝負が繰り広げられます。同役でぶつかる場合は、「2~A」が強さの順番です。
強い役同士がぶつからない限り、ワンペアが勝負の中心になることを覚えておきましょう。
ハイカードが完成する確率
ハイカードが完成する確率は、約17.41%です。紹介してきた役がすべて完成しなかった状態で、一番大きな数字を持っていると完成します。
別名「ブタ」とも呼ばれます。
何戦も戦っていると、プレイヤー全員が「ブタ」の状況もありえるのがポーカーの面白いところ。この状態でカードがオープンしたら、問答無用でハイカード勝負です。
「A」や「K」で勝てることも大いにあるので、諦めずに勝負していきましょう。
超重要!絶対に覚えたいポーカーの確率6選!
役が完成する確率とは別に、絶対に覚えたいポーカーの確率が存在します。
勝率を上げるためには欠かせない確率なので、着実に覚えていきましょう。
スターティングハンドが配られる確率
スターティングハンドが配られる主な確率は以下のとおりです。
ハンド | 配られる確率 |
---|---|
特定のポケットペア (AAやKK) |
約0.4% (220回の1回程度) |
強いポケットペア (JJ+) |
約1.8% (55回に1回程度) |
ポケットペア (22~AA) |
約5.8% (17回に1回程度) |
スーテッド (AKsやKTsなど) |
約23% (4回の1回程度) |
スーテッドコネクター (78sや98s) |
約3.9% (25回に1回程度) |
Ax (A2sやATsなど) |
約15% (6~7回に1回程度) |
T以上の組み合わせ (KQsやATsなど) |
約14.3% (6回に1回程度) |
フロップで役が完成する確率
フロップで役が完成する確率は、最低でも32%です。完成する役は、具体的にワンペアを指しています。3回に1回はフロップでワンペアが完成することになります。
そのほかの役がフロップ完成する確率は以下のとおり。
役の名前 | フロップの完成確率 |
---|---|
ハイカード | 約50.1% |
ワンペア | 約32.4% |
ツーペア | 約4.7% |
スリーカード | 約2.1% |
ストレート | 約0.4% |
フラッシュ | 約0.2% |
フルハウス | 約0.1% |
フォーカード | 約0.02% |
ストレートフラッシュ | 約0.001% |
ロイヤルストレートフラッシュ | 約0.0001% |
表を見るとわかるように、フロップの時点で完成してもおかしくないのはスリーカードまでです。ほかの役がフロップで完成するのが稀なので、リバーまでに判断していくとよいでしょう。
ポケットペアがスリーカードになる確率
ポケットペアがスリーカードになる確率は以下のとおりです。
状態 | 確率 |
ポケットペアがリバーまでにスリーカードになる確率 | 約19% (5回の1回程度) |
ポケットペアがフロップでスリーカードになる確率 | 約11.7% (9回に1回程度) |
ポケットペアがスリーカードになると非常に有利なゲーム展開となるので、ぜひ覚えておきましょう。
ストレートドローがストレートになる確率
ストレートドローが完成してストレートになる確率は以下のとおりです。
状態 | 完成する確率 |
---|---|
フロップでオープンエンドストレートドロー
(アウツ8枚) |
約31.4% (3回に1回程度) |
ターンでオープンエンドストレートドロー
(アウツ8枚) |
約17.3% (6回に1回程度) |
フロップでガットショット
(アウツ4枚) |
約16.4% (7回に1回程度) |
ターンでガットショット
(アウツ4枚) |
約8.7% (12回に1回程度) |
- オープンエンド = 9%
- ガットショット = 約16.8%
オープンエンドは、「3、4、5、6」のように連続した数字を手札に4枚持っている状態です。フロップの段階では約9%の確率でオープンエンドになります。
ガットショットは、「3、4、6、7」のように、1つだけ数字が歯抜けした状態です。フロップの段階では約16.8%の確率でガットショットになります。
当然オープンエンド状態になる確率は低いですが、3回に1回はストレートが完成する状態です。リバーまで強気なアクションを行っていきましょう。
フラッシュドローが完成する確率
フラッシュドローが完成してフラッシュになる確率は、以下のとおりです。
状態 | 完成する確率 |
---|---|
フロップでフラッシュドロー
(アウツ9枚) |
約35% (2.8回に1回程度) |
ターンでフラッシュドロー
(アウツ9枚) |
約19.1% (5回に1回程度) |
また、スーテッドがフロップでフラッシュドローになる確率は約12%です。8回に1回程度はフラッシュドローになる計算なので、スーテッドハンドの強さがわかるでしょう。
ツーペアがフルハウスになる確率
ツーペアがフルハウスになる確率は約16%です。ツーペアが完成している状態なので、残り4枚のアウツが存在しています。
完成する確率は低いものの、フルハウスが出来たらまず負けません。引きに行くのは難しいですが、頭に留めておくとよいでしょう。
また、フロップでツーペアが完成する確率は約2%です。戦術の幅が広がるので、こちらも覚えておくのがおすすめです。
ポーカーで勝つために必要な確率の計算方法
ポーカーで勝つために必要な確率の計算方法を2つ紹介します。
どちらも勝つためには必須の計算方法なので、無益な投資にならないように積極的に覚えていきましょう。
計算方法をより詳しく知りたい方は「ポーカーのオッズとは?オッズの早見表とアウツから勝率を計算する方法」をご覧ください。
オッズの計算方法
オッズの計算は、自分が投資する金額に対して効果があるかを見極める重要な指標です。オッズの計算式は以下のとおりです。
- ポットの総額 ÷ 投資額 = オッズ(倍)
例えば、ポットには$200入っているとします。相手が$100のベットをしてきて、自分のコールも$100しました。この場合は、ポットの総額は$400です。
計算式にあてはめると、以下のようになります。
「400 ÷ 100 = 4」
難しい計算式ではないので、ぜひとも覚えておきましょう。
アウツの計算方法
アウツの計算ができると、役を完成するために必要な枚数に応じた確率の勝負が可能になります。アウツの計算方法は以下のとおりです。
- 狙っている役 ー (ハンド + 見えているカード) = アウツ
簡単に言うと、アウツは『逆転できそうなカードを数える』とも言い換えられます。自分の手札と場のカードから相手が狙っている役を予測し、自分が役を完成させられるカードは何枚残っているかを数えましょう。
また、アウツの枚数からカンタンに役が完成する確率を計算する方法があります。
- フロップで計算する場合
アウツの枚数 × 4 = リバーまでに完成する確率 - ターンで計算する場合
アウツの枚数 × 2 = リバーまでに完成する確率
実は、単純に「2 or 4」を掛けるだけで完成する確率を計算できます。8アウツのオープンエンドが、フロップからリバーまでに完成する確率は約31%。上記の式に当てはめると32%になるので、ほぼ正しい数値です。
ポーカーの確率を計算できるおすすめアプリ2選
ポーカーの確率を計算できるおすすめのアプリを2つ紹介します。
ときには自分の頭だけではなく、ツールに頼るのも大切です。勝ちにいきたいプレイヤーの心強い味方になるので、ぜひ参考にしてみてください。
odds calculator for poker
1つ目は、初心者向けのオッズ計算アプリとしておすすめの「odds calculator for poker」を紹介します。
主な特徴は3つです。
- シンプルなデザインで難しい操作が必要ない
- 10人分のハンドが登録可能
- 各自のハンドを「実際のカード」や「プリセット」「レンジ」から選択可能
とくに癖もなくとても使いやすいですが、iPhoneのみ使用できる点は注意が必要です。
無料でシンプルなアプリが好きな方は、ぜひ「odds calculator for poker」を利用してみてください。
ポーカーオッズ計算
2つ目は、ほんのすこしだけ背伸びしたい初心者におすすめの「ポーカーオッズ計算」を紹介します。
主な特徴は3つです。
- 直感的でとても使いやすい設計
- 計算が早い
- より実践向きの機能搭載
使いやすい点はそこまでの差はありませんが、特筆すべきは指標の出し方。他プレイヤーのカード状況がわからない場面を想定して、確率を算出してくれます。
400円だけ必要ですが、より実戦向きのオッズ計算アプリが欲しい方は「ポーカーオッズ計算」を検討してみてください。
まとめ|確率を覚えてポーカーの勝率を上げよう!
役や盤面に応じたそれぞれの確率を知ることは、ポーカーの勝率アップに直結します。
ポーカーにはたくさんの確率が存在するので、最初は大変かもしれません。しかし、プレイしながら少しずつ覚えていくと、着実に勝率は上がるはずです。
- 確率を把握すると戦略の幅が広がる
- 役以外にもシチュエーション別で覚える確率がある
- アプリで計算するとスムーズ
ポーカーにおける確率を押さえて、ゲームを楽しめるようになっていきましょう。
・コンテンツディレクター
・趣味でオンライン、ライブポーカー
・複数回の高額インマネ歴