この記事では、ポーカーの歴史について紹介してきます。
ポーカーの原型となるゲームのほか、ポーカーが遊ばれる過程で生み出されたルールについても触れていきます。
記事の後半では、ポーカーのこれからと題して、最近生み出されたポーカーについても解説していきますよ!
- ポーカーの歴史
- ポーカーのルールのバリエーション
- 最近生み出されたポーカーのルール
最後まで読んでいただき、ポーカー仲間との話のタネにしていただければと思います。
ポーカーはどうやって生まれたの?「ポーカー史」を解説!
この章では、ポーカーの歴史を解説していきます。
ポーカーの原型となったゲームからポーカーがブームになるまでを紹介していきますよ!
ポーカーの原型になったゲームは?
ポーカーの原型になったゲームは、中世ペルシャのアスナスというゲームだったと言われています。
18世紀末~19世紀初頭、ポケ(Poque)というゲームがフランスで流行し、これがアメリカに渡り、ポーカー(Poker)と呼ばれるようになりました。
この頃のポーカーには2~9までのカードが存在せず、A,K,Q,J,Tのみで遊ばれていたと言われていて、フラッシュやストレートもありませんでした。
クローズド・ポーカーの始まり
1840年になると、2~9を加えたフルデックでポーカーが遊ばれるようになります。
そして、ドローポーカーの原型が出来上がったのは1855年だと言われています。
1960年以降、フラッシュとストレートが役に追加されたことで、現在でも遊ばれるドローポーカーが完成したのです。
スタッドポーカーが誕生!
スタッドポーカーが遊ばれ始めたのは、1860年頃だと言われています。
スタッドポーカーの原型は5カードスタッドで、南北戦争に従軍した兵士たちの間で広がっていきました。
スタッドポーカーになったことで、ベッティングラウンドが増えて、よりスキルゲームの側面を増したと言えます。
現在でも遊ばれる7カードスタッドが生まれたのは、これよりもっと後で、1930年台の話です。
そしてフロップポーカーが誕生!
テキサスホールデムなどのフロップポーカーが遊ばれだしたのは1900年代初頭のことです。
そして、テキサスホールデムがラスベガスでプレーされるようになったのが1967年のこと。
最初にテキサスホールデムを導入したラスベガスのカジノは、ダウンタウンのゴールデンナゲットカジノだと言われています。
1970年にはWSOPがスタートし、トーナメント形式のポーカーもプレーされるようになっていきます。
テキサス・ホールデムが一大ブームに!
2003年、クリス・マネーメーカーという人物がWSOPのメインイベントを優勝したことで、テキサスホールデムが一大ブームになります。
彼は、アマチュアプレイヤーだったにも関わらず、サテライトのバイイン約50ドルを250万ドルにしてしまったのです。
このことがきっかけに、一攫千金の夢を見たアマチュアプレイヤーたちカジノに殺到するようになり、テキサスホールデムは世界中のプレイヤーに広がっていくことになります。
また、2000年代以降、PCやスマートフォンが普及したことで、オンラインポーカーも盛んになります。
これらのことから、ポーカーが世界的に大ブームとなっていったのです。
ポーカーの歴史が分かる!?ポーカー年表を作ってみた
これまでの話を踏まえて、ポーカー年表を作成してみました。
覚えていてもポーカーが強くなるわけではありませんが、教養のために知っておいてもいいかもしれませんね!
年 | 出来事 |
1800前後 | フランスでポケ(Poque)が流行 |
1855 | ドローポーカーの原型が考案される |
1860~ | フラッシュとストレートが役に加わる |
5カードスタッドが遊ばれ始める | |
1900ごろ | テキサスホールデムが遊ばれ始める |
1930~ | 7カードスタッドが遊ばれ始める |
1967 | ラスベガスのカジノにテキサスホールデムが導入される |
1970 | 第1回 WSOPが開催 |
1998 | リアルマネーを賭けられるオンラインポーカーが登場 |
2000 | PokerStarsがサービス開始 |
2003 | クリス・マネーメーカーがWSOPメインイベントで優勝 |
2011 | 米国でオンラインポーカーが禁止に(ブラックフライデー) |
2014 | GGPokerサービス開始 |
ポーカーのゲーム性を変える!ポーカーのバリエーションを解説!
ここからはポーカーのバリエーションについて見てみましょう。
ポーカーの歴史の中で、ポーカーには様々なバリエーションが生まれました。その組み合わせは数十種類に及ぶとも言われています。
これらはどれもポーカーのゲーム性を大きく変えるものなので、覚えておくといろいろなポーカーを楽しむことが出来ますよ!
ポーカーのフォーマット
ポーカーのフォーマットは主に以下の3種類です。
- クローズド・ポーカー
- スタッドポーカー
- フロップポーカー
後述する新しいゲームでは、これらが組み合わされることもありますが、基本的にはこの3つを覚えておけばOK。
クローズド・ポーカー
クローズドポーカーはプレイヤーに配られた5枚のカードを使って役を作るポーカーです。
ホールデムを知らない人がポーカーと聞いたらこのポーカーを思い浮かべることでしょう。
手札は何度かチェンジすることが出来、チェンジの前後にベッティングラウンドが発生します。
- 2-7トリプルドロー(2-7TD)
- 2-7シングルドロー(2-7SD)
- バデゥーギ
スタッドポーカー
スタッドポーカーは手札を開いて行われるポーカーです。
プレイヤーには5枚ないし7枚のカードが1枚ずつ配られ、一部は表にして、一部は裏にして配られます。
現在、スタッドポーカーをプレーする場合、7枚のカードが配られるのが主流です。
7カードスタッドの場合、最初に3枚のカードが配られ、2枚は裏向きに、1枚は表向きに配られます。
以降、ベッティングラウンドを重ねながら1枚ずつ、4枚のカードが配られます。
7枚目のカードと最初の2枚のカードはほかのプレイヤーに見えないので、それを生かしてブラフしたり、相手の手札を推測したりするのがこのゲームのミソです。
詳しいゲームの流れは下の記事で紹介しているので、気になった方はチェックしてみてくださいね!
合わせて読みたい!
- Razz
- スタッドハイ
- スタッドハイロー
Razzはスタッドローのゲームのことを言います。
なるべく小さいペアなしの5枚のカードを集めるゲームで、ストレートやフラッシュができても構いません。
フロップポーカー
フロップポーカーは手札のカードと場に出る5枚の共通カードを使って役を作るポーカーです。
現在主流のルールであると言っても過言ではありません!
ノーりリミットやポットリミットで行われることも多く、非常にスリリングなポーカーです。
- テキサスホールデム
- オマハホールデム
- ショートデッキ・ホールデム
ショートデッキ・ホールデムはデッキの2から5を取り除いて行われるルールで、役ができやすく、分散が大きいのが特徴です。
ローポーカー
ローポーカーは、普段のポーカーと手役の強さがあべこべになっているポーカーのことです。
そのため、3カードより2ペアのほうが強く、KハイよりQハイのほうが強くなります。
ただしゲームによって、ストレートやフラッシュの扱いとAの扱いが変わってきます。
基本的には、名前に2がついているゲーム(2-7TDなど)ではフラッシュやストレートが認められず、Aが最弱のカードになるゲームです。
逆にそれ以外のカードではAはローポーカーでも最強のカードで、フラッシュやストレートがあってもノーペアとして扱われます。
- 2-7TD
- 2-7SD
- Razz
ハイローゲーム
ハイローゲームは先述したローポーカーと普段のポーカーを混ぜたゲームです。
ショウダウンした時点で一番弱い役を持っていた人と、一番強い役を持っていた人がポットを折半します。
このゲームでは、ローの役とストレート、フラッシュが複合するため、ハイとローのどちらでも勝っているということが起こり得ます。
ハイとロー両方で勝つことをスクープと言い、この時はポットを総取りすることが出来ます。
ただしハイローゲームでローハンドでポットを獲得するには、一定の条件があります。
具体的には8ハイより弱いハイカード(8ローと呼びます)でなくてはならないとしていることが多いです。(8 or Better)
- オマハハイロ―
- スタッドハイロー
ノーリミットとフィックスド・リミット
ノーリミット(NL)とフィックスド・リミット(FL)の違いは、ベット額に上限があるかどうかです。
ノーリミットの場合、一度のベットで持っているチップ全てを賭けることができます。
例えば20ドルのリミットゲームであった場合、プレイヤーが取れるアクションは20ドルのベットか、チェックしかありません。
レイズしたい場合は、20ドルずつ上乗せする決まりで、20ドルのベットには40ドルのレイズしか返せません。
このほかにも、ポットベットまで出来るルールのポットリミットというルールもあります。
ポーカーは現在も生まれ続けている!?近代ミックスゲームを紹介
この章では、比較的最近生まれたとされているポーカーのルールを3つ紹介します。
近年のポーカーの主流はノーリミット・テキサスホールデムだと言っても過言ではないでしょう。
しかし主流になっているポーカーを極める人がいる一方で、誰かが考案した新しいポーカーを遊んでいるテーブルもあるようです。
新しいポーカーをプレーするメリットはずばり、相手がそのゲームに慣れていない可能性が高いという点でしょう。
そのため、ルールに順応して、そのゲームの本質を見抜ける人であれば、初見のゲームであっても稼げるチャンスが大いにあるのが魅力です。
現状、日本国内でプレーするのは難しいかもしれませんが、仲間内で遊んでみると面白いかもしれませんね!
ドラマハ
ドラマハは5枚オマハとドローポーカーを合わせたゲームです。
プレイヤーには5枚のホールカードが配られ、5枚オマハと同様にゲームが進行します。
ミックスゲームに混ぜて行われる場合、フィックスド・リミット(FL)で行われます。
そして、ショウダウンした際、オマハで強い役を作った人と手元の5枚で強い役を作った人の2人がポットを折半します。
普通のオマハと違うのは、ターンの前にカードをチェンジできるところです。
ターンで一気に手札が強くなる可能性があることから、フロップで諦めきれないプレイヤーも多そうなルールです。
バデューシー
バデューシーはバデゥーギと2-7トリプルドロー(2-7TD)を合わせたルールです。
5枚のカードを配り、バデゥーギと2-7TDを同時にプレーします。
バデゥーギは4枚のカードを使ってスートとランクが被らない4枚のローカードを集めるゲームです。
♠♥♦♣のペアなしの4枚を集めることをバデゥーギと言い、このゲーム最強の役になります。
一方、2-7TDはローゲームのドローポーカーです。
Aは最弱のカードになり、ストレートやフラッシュができるとNGです。ナッツは23457ですね!
ドラマハはトリプルドローで行われ、チェンジは3回、ベットラウンドは4回あります。
5枚のカードのうち4枚を使ってバデゥーギの、5枚で2-7TDにおける役を競い、それぞれのルールについて最強の役を持っている2人がポットを折半します。
2つのゲームで集めるものが似ているので、(役の方の)バデゥーギがあまり強くなさそうに思えます。
また、集めるものが似ているため、スクープが発生しやすそうです。
大きなポットを総取りできた時の快感は計り知れませんね!
アーチー
アーチ―はドローポーカーのハイローゲームです。
トリプルドロー(3回チェンジ)のリミットゲームで、強い手を作った人と弱い手を作った人がポットを折半するというルールになっています。
スクープするのは無理なので、手札が配られた時点で、どっちを目指すのか決める必要がありそうです。
ちなみにアーチーというのは、このゲームが考案されたテーブルで一番負けた人の名前から来ているのだとか。
近い将来には新しいポーカーが遊ばれているかも?
ここまでポーカーの歴史を紹介してきました。
ポーカーは今まで、様々なバリエーションのルールが考案されてきた過去があります。
もしかしたら、未来のポーカーはノーリミットテキサスホールデムではなく、全く違うゲームになっているかもしれませんね!