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ポーカーのブラインドとは?用語の意味とブラインドの決め方・基本的な戦い方を解説!
ゆうた
ゆうた
ブラインドの戦い方が難しい...。正しい戦略ってあるの...?

ポーカーのブラインドとは、強制的にゲームに参加させられる人のことです。ホールデムで言えば、スモールブラインド(SB)とビッグブラインド(BB)がこれに該当します。

多くのプレイヤーが、ブラインドに立たされることによってスタックを削られていきますが、抵抗する手立てもあります。

この記事では、ポーカーのブラインドについて解説します。

✔この記事でわかること
  • ブラインドベットとは
  • SBやBBでのプリフロップ戦略
  • ブラインド関連の用語

ぜひ最後まで読んでいただき、ブラインドについて知っていただけたらと思います。

✔この記事の執筆者

Roche

  • ゲーマー大学院生
  • ポーカー/麻雀/FPS
  • JOPT出場経験あり

ポーカーのブラインドとは?基本的な情報を解説!

用語解説
    • ブラインド
      ハンド毎に発生する強制ベットのこと。

ポーカーはポットを奪い合うゲームです。

よって、ゲームの最初で何らかの形で奪い合うべきポットを作る必要があります。ブラインドベットは、その最初のポットを作るための手段の1つです。

近年では、数人(1人~3人程度)のプレイヤーがブラインドベットをするスタイルが定着しています。

ブラインドは誰が払うの?

ホールデムやオマハなど、ボタンのあるゲームでは、BTNの左隣のプレイヤーの2人がそれぞれSB、BBとしてブラインドを払います

稀に、1人だけがブラインドを払うケースも存在します。(PokerStarsの6+など)マストストラドルのテーブルならブラインドは3人と言えます。▼

プチ備考

ボタンのないスタッドゲームでは、1ハンドごとにブラインドを決めます。具体的には、表に配られたカードのランクが最も低い、一番弱そうに見えるプレイヤーがブラインドに立たされます。

最初のブラインドの決め方(BTN決め)

ホールデムなどの、ディーラーボタンが存在するゲームで、最初のブラインドを決めるには、まずBTNを決める必要があります。

ここでは、BTNの決め方を紹介します。

まず、左端(1番シート)のプレイヤーから時計回りで、カードを表向きにして1枚ずつ配ります。

カードを配られたプレイヤーのうち、一番強いカードが配られた人がBTNになり、その左隣2人がブラインドになります。

プチ備考
同じ数字のカードが配られた場合、スートでBTNを決めます。その時の強さは♠>の順番です。※カジノでプレーする場合はディーラーさんがやってくれるので、覚えておく必要はないです。

ブラインドが上がるとどうなるの?

Roche
Roche
ブラインドが上がることで、動くポットが大きくなります。レートが上がると言っていいでしょう。

ミニマムベットや、プリフロップのミニマムレイズの額がBB基準で決まるためです。

プチ備考
ノーリミットやポットリミットのゲームでは、レートとしてブラインドの金額が表記されます。例えば$1/$2と書かれていた場合、SBが$1、BBが$2をブラインドとして支払います。

トーナメントのブラインドは時間で上がる

Roche
Roche
トーナメントでは、ゲームの展開を早めるためにブラインドがどんどん上がっていきます。

トーナメントは生き残ることで賞金を獲得できるゲームです。

そのため、ブラインドが上がらない場合、勝負せずに生き残ることを重視するプレイヤーが出てくることが考えられます。こうなるとゲームが進みませんよね?

そこで、ブラインドの上昇というルールを付け加えます。ブラインドが上がっても、プレイヤー全体のチップの総量は変わりませんから、誰かからチップを奪わないとジリ貧になってしまいます

Roche
Roche
バトルロイヤルFPSの安全地帯収縮のようなものですね!

これにより、戦わないことにリスクが生まれ、ゲームに参加する必然性が生まれるのです。

ブラインドはとても不利なポジション!

まず大前提として、ブラインドはとても不利なポジションであると言えます。

Roche
Roche
長い目で見て、一番負けるポジションはBBであると言われており、次に負けるのはSBになると言われるくらいです。
✔ブラインドが不利な2つの理由
  1. ポジションが不利だから
  2. ブラインドを払わないといけないから

それぞれ順番に見ていきましょう。

ブラインドが不利な理由①
ポジションが不利だから

SBとBBはどちらもポジションが不利なプレイヤーです。

プリフロップでは、最後にアクションすることこそできますが、それ以降は一番最初にアクションすることになります。

ポジションが悪いと、相手の出方を伺うことができずたとえハンドが強くなったとしてもポットを大きくしづらいですし、上記のハンドのようにブラフもOOPから打たなければなりません

ブラインドが不利な理由②
ブラインドを払わないといけないから

当然の話ですが、ブラインドという余計なお金を払っているのが不利な理由の1つです。

Roche
Roche
ブラインドは、いわばゲームを成立させる生贄のようなもので、仕方のない話ですが...。

ブラインドポジションでは、いかに自分のブラインドを無駄にせずに戦えるかで差が付きます。

ブラインドってどう戦えばいいの?プリフロップ戦略を解説!

ここからは、ホームデムにおけるブラインドであるSBとBBのプリフロップの戦い方を見ていきます。

実際にプリフロップチャートを見ながら、どのような戦い方をするべきか考えてみましょう。

ブラインドのプリフロ戦術①
【SBのプリフロップにおけるコツ】

まず、下図はGTOWizardで調べた、BTNの2.5BBレイズに対する、SBのアクションです。(赤がレイズ)

やはり、プレーするハンドをかなり絞っており、その代わりアグレッシブにプレーすることをツールもおすすめしています。。

ここまで踏まえて、SBのプリフロップのコツは下記の2点だと言えます。

✔SBのプイフロの2つのコツ
  1. レイズには3betかフォールド
  2. 3betの額は大きめに

それぞれ詳しく解説します。

①レイズには3betかフォールド!

レーキやアンティの有無でも変わりますが、SBで相手のレイズにコールするプレーはあまりおすすめできません

なぜなら、コールすることで最悪なポジションが確定してしまい、戦いづらくなるからです。

さらに言えば、あなたの後ろにはBBがいます。BBにコールされればさらに戦いづらくなりますし、最悪の場合BBにレイズされて降ろされてしまうこともしばしばです。

Roche
Roche
よって、コールしてフロップで手が絡むことを祈るよりも、広めに3betを返したほうが利益的だと言えるでしょう。

相手が降りてくれるかもしれませんし、ポストフロップでも強さを主張しやすいですからね。

上記の画像のハンドでは、相手が3betに降りて、プリフロップで$32の利益を得ることができました。

②3betの額は大きめに!

Roche
Roche
SBからの3betは大きめに行うのがおすすめです!

具体的には、レイズ額の4倍~5倍程度の3betを返すといいでしょう。

SBはコールされた瞬間、ポジションがない状態で戦うことになります。相手も自分にポジションがあることを知っているので、半端なレイズを返しても広くコールされてしまいます

そのため、大きめにレイズを返して、即座にポットを獲得することを狙ったほうが得になりやすいです。

SBから3betの具体例 

プリフロップでHJのプレイヤーがレイズ(オープン)、あなたがSBから910で3betした場面。

HJにコールされ、フロップはA♠J4

このボードは今あなたが持っているハンドとは関係なく、あなた(レイズ側)に有利なボードです。

そこであなたは、$77のcbetを打ちました。

相手は降りて、見事$111の利益を出すことができました。

この具体例のように、cbetは上手く使いこなすことができたら、長期的に大きな利益を上げることができます。

ブラインドのプリフロ戦術②
【BBのプリフロップにおけるコツ】

次に、BTNの2.5BBレイズに直面した場合のBBのアクションは次のようになります。(赤がレイズ、緑がコール)

先程のSBの表と比べて、かなりプレーできる範囲が広がりました

そして、SBほどのアグレッシブさは必要なく幅広くコールで参加することをツールがおすすめしています。

ここまで踏まえて、BBのプリフロップのコツは下記の2点だと言えます。

✔BBのプリフロの2つのコツ
  1. 投機的なハンドをコール
  2. 3betは大きくブラフも混ぜる

それぞれ詳しく解説します。

投機的なハンドを広くコールしよう

BBでレイズに直面し、リレイズが入っていない場合、広くコールすることが正当化されます。

理由の1つとしてはブラインドを払っているからです。他のプレイヤーがコールするには3BB払う必要がありますが、BBの場合は2BB払えば済みます

Roche
Roche
その差は大きく、BBのオッズは他のプレイヤーに比べてかなり良くなります。

もう1つの理由は、必ずフロップが見られるからです。

他のポジションの場合、相手からレイズされ、フロップを見られない恐れがありますが、BBではその心配はありません。よって、他のプレイヤーに比べ投機的なハンドのエクイティを実現させやすいと言えます。

また、複数のプレイヤーがいる場合にはコールレンジは狭くなるので、チャートを見ながら調節しましょう。

3betは大きく、ブラフも混ぜて!

BBでの3bet戦略は、SB同様にレイズサイズを大きくするほか、ブラフハンドを多く混ぜて行うのが特徴です。

Roche
Roche
プリフロップからポラライズしたレイズをしていると言ってもいいでしょう。

具体的には、K3s~K5s、Q5~Q9s、Ax、スーテッドコネクターの一部などです。

コールできるハンドのうち、フロップ以降でポットを獲得するのが難しいハンドを、思い切ってブラフレイズに混ぜていると言えます。

こうすることで、弱い手でリスチールを狙いながら、3betレンジに入っているプレミアムハンドの価値をフロップ以降、向上させることができるのです。

BBから3betの具体例 

プリフロップでSBのプレイヤーがレイズ、あなたがBBからA♠K3betした場面。

フロップでSBのチェックの後、あなたがベットはcbetを打ちました

このハンドでは、SBの相手が降りて、見事$81の利益を得ることができました。

ブラインド関連の用語を知っておこう!

ここでは、ブラインドに関連した用語を4つ紹介します。

✔ブラインドの4つの関連用語
  1. ブラインド・スチール
  2. ブラインド・ディフェンス
  3. スクイーズ
  4. ブラインドチョップ

それぞれ順番に見ていきましょう。

ブラインドの関連用語①
ブラインド・スチール

用語解説
    • ブラインドスチール
      プリフロップでレイズすることによって、ブラインドを降ろしてポットを獲得することを狙うプレー。

主に、レイトポジションのプレイヤーが狙うことが多いです。ブラインドスチールを狙えることが、プリフロップでレイズするメリットの1つだと言えます。

スチールでポットを獲得しても、一見小さな稼ぎに思われますが、ボタンが1周し、次に同じポジションになるまでの出費を稼げると考えると、大きな差です。

Roche
Roche
プリフロップで終われば、レーキがかからないことも多いです!

特に、トーナメントではスチールの価値が高まります

なぜなら、多くの場合アンティが存在し、ショートスタックになることがほとんどだからです。

スチールによって増えるスタックの割合も大きくなりますし、何よりスチールが一度決まれば、ボタンが1周するまでの間、(何もしなければ)生き残ることができます。

Roche
Roche
この差が、賞金を得られるかどうかの差になることもあるはずです。

ブラインドの関連用語②
ブラインド・ディフェンス

用語解説
    • ブラインドディフェンス
      ブラインド・スチールに対するカウンタープレー。

レイトポジションからのレイズに降りすぎた場合、相手にブラインドを奪われるばかりです。

そのため、主にBBのプレイヤーは、スチールを狙う相手に対して広くコールしたり、リレイズを返したりしてブラインドを守ります

先ほど見ていただいた通り、BBはかなり広いレンジでディフェンスすることが正当化されます。

初級者の方の場合、BBで降り過ぎることがリーク(弱点)になりやすいので、一度プリフロップのハンドレンジを確認してみると良いでしょう。

ブラインドの関連用語③
スクイーズ

用語解説
    • スクイーズ
      レイズに1つ以上のコールが入った場合に、大きく3ベットするプレーのことで、BTNやブラインドのプレイヤーから行われることが多い。

    スクイーズが入ることで、コーラーはもちろん、2人のプレイヤーに挟まれたオリジナルレイザーもかなり苦しい状況に立たされます。オリジナルレイザーを降ろすことができたなら、かなりの確率でコーラーも降ろすことができるでしょう。

    Roche
    Roche
    その時の収入も、コーラーがいる分大きくなるのが魅力です。

    もし、コールされたとしても、プレイヤーの人数を減らす効果が期待できますし、有利なフロップが落ちれば、強気に攻めることができるので、ポットを獲得しやすいです。

    スクイーズする手は、AAやKK、AKなどのプレミアムハンドはもちろん、ブラフハンドとして、J8s~JTs、A5s、87sや76sなどのスーテッドコネクターなどが考えられます。

    Roche
    Roche
    あなたが、他のプレイヤーからタイトに見られていたり、オリジナルレイザーがルースだったりすると、特に成功しやすいですよ!

    ちなみに、上記のハンドは僕が逆にルースに思われていたためか、下記の結果となりました。笑

    ブラインドの関連用語④
    ブラインドチョップ

    用語解説
      • ブラインドチョップ
        プレイヤー間で行われるブラインドヘッズをしない取り決めのこと。取り決めをしたプレイヤー同士でブラインドヘッズになった場合は、お互いのブラインドを戻し、次のハンドに進みます。

    オンラインでは見られず、主にフロップ以降にレーキが発生する、ライブキャッシュのテーブルで見られます

    ブラインドチョップをする最大のメリットは、レーキを払わずに済むというものです。ブラインドヘッズでは、参加するハンドがとても広くなり、その分レーキを払う機会が増えます

    Roche
    Roche
    ポーカーの最大の敵は、レーキと言われるくらいですから、たくさん勝負するのは不毛です。

    もし、隣のプレイヤーから、ブラインドチョップを持ちかけられたなら、応じてあげたほうが得になりやすいです。

    プチ備考

    ただし、一度ブラインドチョップに応じたなら、テーブルを離れるまで、その取り決めを続けることになります。いいハンドが入ったからと言って、ブラインドチョップに応じないというのは通じません。

    プロのブラインドヘッズ!

    あの有名プロJungleman(ジャングルマン)がハスラーの配信でブラインドヘッズになったハンドです。

    引用元:HCL Poker Clips

    ブラインドを奪われないように立ち回ろう!

    ポーカー ブラインド

    ✔この記事のまとめ
    • ブラインドは強制ベットの一種
    • ホールデムではSBとBBがある
    • 3betを大きくするのがおすすめ
    • BBでは広くディフェンスしよう

    確かに、ブラインドのポジションは不利ですが、なすがままにブラインドを渡していては、相手に搾取されてしまいます

    できるだけ、ブラインドスチールしに来る相手にリスクを負わせるようにプレーをすることが求められるのです。

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